「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記グアテマラ編

99.11.11(木)

船に乗ってサンペドロ・ラ・ラグーナという村へ。一人Q5だという船に乗りこむ。程なく出発。ステンレスか鏡のような湖面を快適に飛ばす。目の前のサンペドロ火山が徐々に大きくなっていく。点々とする小さい村に寄り、30分程でサンペドロに到着。

降り際に「1人Q10だ」とたわごとをつぶやいたので梅ちんとアンティグアからいっしょの旅人の二人で「1人Q5って言っただろ、あー」とまくし立てたらあっさり折れてしまった。

程なく安い宿が見つかり、村の散策に。メルカドで夕食の買い物をして、レストランで昼飯。その後、お決まりの釣り。今度こそボートで!1時間Q10でと言う少年について行くが、オヤジが出てきて1時間一人Q35だという。そんなん高いの借りれるかぁ、安くしてくれと言うが一向に引かない。粘って粘ったが、船を漕ぎ出した行ってしまった。

結局、今日もボートに乗れず岸から糸をたらすことに。 現地人に冷やかされながら糸を垂らすこと数分・・・ぴくぴくと当たりがあって浮がすーっと水中に引きずりこまれた。これは、と急いで糸を引くと、やった!!魚がついている。今度こそいっぱい釣れるぞと思ったが、そんな甘いことはあるわけがなかった。

そこでは、一匹しか釣れなかったので、場所を変えてもう一度挑戦。 隣で糸をたらしている現地の少年達は、よく釣っていた。一方、私達の針には一向にかかってこない。少年達が引き上げた後もやっていたがさっぱりかからない。

少年達は、私達がボートに乗る金もなく、サンペドロまでの船賃まで値切って、宿代も負けてくれとせがんでいたのを知ってか知らずか、私達は相当貧乏で哀れに思ったのか、自分達が釣った魚をタダでくれた。ニコニコと笑って、夕飯にどうぞと言ってくれた。すごく、うれしかった。

湖畔で夕日を眺める。やっぱり綺麗だ。辺りが漆黒の闇に変わり天空には、幾万の輝き。そんな闇にたたずみ、いつまでもいつまでも上を向いていた。

99.11.10(水)