「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記グアテマラ編

99.10.13(水)

ベリーズとガァテマラとの国境の町にボブ・マーリーのご機嫌バスで移動する。昨夜、気がついたが梅ちんのデイバックの脇にさしていたつり竿とシュノーケルがなくなっているのを発見。何処へ行ってしまったのだろう。シティーからのバスの中で落とした?それともキーカーカーからの船の中に落とした?それとも誰かにとられた?いずれにせよなくなったものは多分もう出てこないのであきらめるがこれからは、荷物に十分注意を払わなくてはとすごく思う。

30分ご機嫌バスに揺られて程なく国境に。賄賂的な出国税を払いベリーズを後にする。やたらと両替屋がいる無国籍地帯をテクテク歩きガァテマラのイミグレに。ここでも、賄賂的な手数料を払い程なく入国。90日の滞在許可をくれた。イミグレの建物を出ると、両替屋が束になってかかってくる。ついでにミニバスやタクシーの勧誘もやってくる。バスに乗るのにガテマラのお金が必要なので率がいい両替屋で少しだけ両替をして、勧誘の人ごみの中から逃げるようにしてすでに満員のフローレス行きのバスに乗りこむ。 バスは、未舗装の砂利道をもうもうと白煙を出しながら山道をぶんぶん走って行く。

そんな道を2時間くらい走っただろうかいつのまにか舗装したいい道を走っていた。バスの一番後ろの一段高いところに座ったばっかりに外の景色が見えない。見えるのは、混んだバスの中の人々の頭と前の席の窓から道路の路肩しか見えない。一体、どんな風景なんだろうか?見たい。そんな風に思ってるうちにガァテマラ最初の都市サンタエレ‐ナとフローレスに到着。 ホテルを決め早速、町を散策に出かける。

まずはフローレスへ。フローレスは、詐欺師がいそうな名前のペテンイッツァ湖に浮かぶ島で、サンタエレ−ナから一本の道が伸びている。今は、工事中で昼間は道が不通になっているので道のたもとから出ている小型ボートでフローレス島に向かう。島を一周するがなんとも活気がなく見るところもないのでそそくさとサンタエレ−ナに帰ってきてしまう。かと言って、サンタエレ‐ナにも何もない。市場を見てさっさとホテルに帰ってくる。

夕方、「今日は、ご飯、奮発するから」と珍しく高級レストランに行こうと言い出す。何食べるのかしら?とニコニコ顔の梅ちんに聞くと「ん、アルマジロ」だそうだ。そんなことだろうと思った。なんでも古代マヤ料理を食べられるレストランがフローレス島にあるらしい。何を言ってもアルマジロを食べるらしいので宿にいた日本人を誘って昼真は通れなかった道を歩いてレストランへ。

メニューを見てビックリ。目が飛び出すほど高い。しかも、アルマジロは、一段と高い。こんなに高いの本当に食べるの?と横を見ると、食べるよ当たり前ジャンと言うような顔をして人の言うことなんて受け付けなさそうだったのでお任せすることにする。三人でいろんな種類の肉が載った一皿を食べることに決まったらしい。ついでにアルマジロの写真が取りたいので厨房を覗かせろと頼んだがあっさり断られてしまった。本当にアルマジロの肉か?とみんなで疑ったが、食べても分からないのでアルマジロと信じて食べるしかない。

数分後・・・20cmくらいの楕円の皿がが一皿やってくる。いくつか肉の塊が乗っているが何の肉だか分からない。店の人に聞いてみたがスペイン語のためアルマジロの肉しか分からない。辞書を渡したがミニ辞書なので乗ってないらしく突っ返されてしまう。結局、レストランの主人がつたない英語で説明してくれたが、鹿の肉と七面鳥とマヤハンバーグとビーフソーセ−ジ後は、多分イグアナと食用ねずみらしいがよく分からない。メインのアルマジロは筋筋の肉でかつおの角煮を食っているよう。一番おいしいと思ったのはクリスマスの王様、七面鳥。一番まずかったのは、すごく臭みのある鹿だった。まあ、肉の嫌いな私としてはどれもこれもそれほどでも・・・という感じだったが、梅ちんは満足ニコニコで島を後にする。巻きこまれた日本人はどう思ったのだろうか?

99.10.12(火)