「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記ベネズエラ編

2000.6.28(水)

 空が薄明るくなってきた。いつのまにか雨も降っている。仮眠をどのくらいとったのか分からないが、まだ、眠い。それでは、と言う事で昨日の夜からずーっと寝ていたうめちんをたたき起こし、運転席に追いたて深い眠りに落ちる、落ちる、オ・チ・ル・・・。

  眩しく、顔が暑い。次第に体の半分が暑くなる。どこに逃げても暑い。はて、なんだこの暑さは・・・目を開けると直射日光がサンサンと車の中に差しこんでいた。どこに逃げても暑いはずだ・・・むくんだ顔で外を見ると景色が一変していた。ジャングルはジャングルでも、ものすごい高い高層ビルのジャングルが広がっていた。

 あれ?ここどこ?と聞くと「カラカスだよ」と教えてくれた。 早速、宿を探す。ガイドに載っていた安宿を目指すが、どこも値上がりしていて日本並みの料金。泊れたものじゃない。じゃあ、ラブホテルは?と行ってみると、これまた高く、週末と言う事で、いっぱいらしい。どうしようか?考えた挙句、カラカスは泊らないで青山さんの用事だけ済ませてさっさと出ようと言うことに。

  7月の半ばに日本に帰らなければいけない青山さん。カラカスからのフライトを探すために旅行会社に。さんざん探した旅行会社で高いことを言われ、もう一つの旅行会社は、カラカスの道路事情の悪さで見つからない。しょうがないので電話する。イイ返事をもらって考える青山さん。取り合えず、マナウスまでいっしょに行く事に話が落ち着いたので、カラカスを出る事に。

 高速道路を探して、さまよい走る牛次郎。どれほどさまよったか分からない。いつのまにか辺りは真っ暗になっていた。人に何度道を聞いたかも分からない。道路の標識はまったくアテにならず、ガソリンスタンドで聞いても迷うばかり。渋滞に巻き込まれ身動き取れずなんてしょっちゅう。そんなこんなで、カラカス中を走りまわったのでガソリンも減って来る。しかも、エンジンルームから変な音まで聞こえてきた。

 ガソリンスタンドで、ガソリンを入れ、エンジンルームを点検して見る。目視で異常はない。では、何の音?そのうちエンジンが掛からなくなる。またも拗ねた牛次郎。どうしたんだい? 青山さんとうめちんとでさんざん調べた結果、ジェネレーターから火花が散っているのを発見。すぐさま、ジェネレーターを取りはずし分解しようとしたところで、ガススタ終了時間。

 「ココはもう閉まるし、危ないから、ココから300m先のテキサコガススタに行きなさい。あそこは24時間だからまだ安全だよ」とものめずらしげに見ていた警備員が言ってくれた。 バッテリーの逐電で走り、テキサコへ向かい、無事、駐車場へ。

 早速、ジェネレーターを分解していると、変なおじさんが現われ「俺は、メカニックだ。24時間サービスの修理工場があるから、連れて行ってやるよ」そして、うめちんと青山さんと変なオジさん3人がどこかへ消え去った。謎の失踪なんてことにならなきゃイイが・・・不安を背負いながら待つ。

 そして、ちゃんと帰ってきた2人。で、直ったの?と聞くと「いや、直らない。部品を交換しないとだめだよ」で、壊れたジェネレーターを見せてくれた。どうやら、ベアリングの真ん中の爪らしきものが破壊されていて、それが引っかかって上手く回らない。と言う事で、明日の朝、部品を探しに行く事にして今日は、この安全そうな24時間ガススタで寝る事に。

  最近、トラブル続きの牛次郎。カラカスでさよならか?そんな言葉が頭を過ぎる。

 
2000.6.27(火)