「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記ベネズエラ編

2000.6.27(火)

 国境へ向けて、どんどん検問が増えて来る。200mから400mおきごとに軍や警察が立っている。停められない車もいるが私達の車は、牛模様。しかも、エクアドルナンバーとあって、必ずと言っていいほど停められ、あれやこれや聞かれ調べられる。いちいち停まって同じことを聞かれるのは面倒だが、撃たれると大変なことになるので従うほかない。

 あと、数キロで国境に到着と言う所で、今度は料金所が現われる。コロンビア国内至るところにあった料金所だが、こんな最後の数キロの道路までお金取るんかい?しかも、他とそんなに値段も変わらないなんて・・・最後の最後で金を搾り取ろうと言うコロンビア政府の腹か?ムッとするのを通り越して笑ってしまった。

 コロンビアの出国は以外に簡単かつスムーズに何ごともなく終わった。そして、ベネゼエラの国境。入国スタンプは、すぐに押してくれたし、車の一時輸入許可証も快く作ってくれた。

 でも、車入国ゲートでのチェック係員が例によって賄賂の請求をしてきた。「10ドルだ!!払え」と言いつつ、先ほどもらった車の一時輸入許可証とパスポートを持ってどこかに消えたかと思うと「やっぱり5ドルだ!!払え」と言って一時輸入許可証に判をもらって帰ってきた。そして、うめちんにパスポートと輸入許可証をお金を渡す前に手渡していた。当たり前のように「ありがとう」と言って車を発進させる。要領悪すぎる人でよかった。お金ふんだくられなくてよかったねぇ。 

 それから、ものすごい検問の数。その度、質問攻めアンド賄賂よこせの嵐。もう、めんどくさいので「スペイン語は、よく分からん」で切り抜ける。一銭も払わずに済む。

 どんどん走って、マラカイボへ。すごい車の数に道は渋滞。ようやく、マラカイ湾に渡る橋に差しかかる。料金もどこぞやの横断トンネルのようにべらぼうに高くなくイイ感じ。とても眺めのイイ大きな橋。形は、レインボーブリッジにソックリかな。すごい技術と国力だと思った。

  橋を渡り終えるとジャングルよろしくイイ感じのまっすぐ道が続く。夕闇が迫る。空は、奇麗なオレンジ色から紫色へ。それでも走りつづける牛次郎。今日は、行ける所まで行こう。

 途中ガススタで、夕飯を作る。その後も走る。今度は、私の運転で。テーマ曲は、スピードの「ゴーゴーヘブン」で・・・いや、ゴーゴ−ヘルかな? 夜の道は、誰も走っていなくて快適。真ん中を走ってもだれも文句言わないし、後ろから追い立てらないので気分も超ー楽ちん。でも、やっぱり運転は肩が凝る。どれほど走ったか分からないが、検問の前で運転を青山さんに交代。しばらく起きていたが、いつのまにか眠ってしまっていた。

 目が覚めると、どこかの休憩所で停まっていた。ココは、どこですか?と聞くとマラカイボとカラカスの半分位の所だと。今日は、ここで寝るそうだ。いや、実にご苦労様でした。

 
2000.6.26(月)