「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記タイ編

2001.2.1(木)

 チャオプラヤ川を走る高速ボートに乗ること3駅。大きな病院の一角を歩く3人がいた。病気?怪我?そんなのではなくこの病院併設の死体博物館と犯罪博物館を見にきたのだ。まず死体博物館へ。人っ子1人いない古い病棟の一角、この病院の研究者が集めた写真付きの骸骨、写真付きの臓器や死体の輪切り、ジャム双生児などの数々が並んでいた。このコレクションの数々でタイの医療はめまぐるしい進歩を遂げた・・・なんてことは無いような気がする。まあ、切り刻まれた死体を見ると「健康に生まれてよかった・・・」とほっとするばかりである。「ねえ、この間、来た時より展示品増えてる?」二回目の雀士に尋ねると「バーロー、増えてたら怖いじゃねーかー」まさか、今もコレクションはしてないよね・・・

 そして、犯罪博物館へ。こちらは一転して、やや明るい感じ。見学者もたくさんいる。でも、展示してある代物は、銃弾が貫通した脳みそや腕、足、シャツや首をくくったロープにレイプ犯と死刑囚などのミイラ、犯罪に使われた凶器やいけない薬一覧など、など・・・実にえぐいものばかりだった。ところどころ写真だけ貼ってあって、空の展示ケースが置いてあるのは、展示品募集中なのだろうか?と思ってしまった。再び「ねえ、増えてる?」雀士に聞いてみる。「増えちゃいないけど、この国じゃ、こんなの集めるの簡単なんじゃない?」いやぁ、安全な国に生まれてよかったと思った。考えさせられる瞬間。

 6時半発の南の島行きバスを待つ。やってきたのは、10人乗りのワゴン車。え、これで行くの?と思いきや、カオサン通りを出た大通りに大型バスが停まっていて、それに乗りかえるのだそうだ。セミ寝台の快適なバス。しばらくする、高速を南へと走りだした。バンコクを抜けても、道沿いに転々と家が並んでいる。そんな風景を見ているうちに眠ってしまったらしい。南の島にはいつ着くんだろう?

2001.1.31(水)