「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記スペイン編 2000.12.9(土) 昼前には、パリに着いていた。バスから見たパリの風景は、なんとなく寂しい感じがした。 地下鉄に乗ってシャルルドゴール空港へ向かう。一刻も早くこんな物価の高い国を出るのだ。重い荷物を引きずり躍起になって地下鉄の階段を降りる。幸い地下鉄は4フランとまだ安かったのでちょっと安心。空港へ行くまでに乗らなくてはいけない空港行き専用列車の改札も地下鉄のチケットを入れるとすんなり通してくれた。スゴイ、こんな豪華な列車に4フランで乗れるなんて、フランスって太っ腹だね。日本なんて東京から成田に行くまでに大金取るじゃない。なんて話しながら、フランスをちょっと見なおしながら、ガラ空きの列車に揺られるままに空港ターミナル1駅に降り立つ。 綺麗な駅だった。階段を上がって改札を出ようと地下鉄のチケットを検札機に入れるが、ビーッと言って検札機のバーが開かない。あれ?どうして?うろうろしていた駅員に「通れない」と言ってチケットを見せると「ああ」と言って精算窓口に行けと言う。精算窓口にチケットを見せると「ワン、パーソン、フィフティーンフラン」だと言う。なんだやっぱり特別列車だから別料金か・・・でも、15フランだったらまだ親切か。あきらめて100フランを出す。すると、精算済みチケットだけくれてお釣りがやってこない。「お釣りは?」と催促するうめちん。「釣りはないよ」不思議そうな顔の駅員。首を傾げていると「一人、フィフティイだよ、フィフティイ」声が大きくなる駅員。「・・・フィフティイ?ああ、フィフティイかぁ・・・フィフティーンじゃないのね」先ほどのフランスをちょっと見なおしたことは、大きな間違いだった。なんと、30分も乗っていないのに50フラン(約750円)もする列車だったのだ。やはり、フランスはフランスだったとガックリ肩を落とし、ここはフランスなんだと妥協するしかなかった。 駅からフリーバスで空港へ。カートに荷物を乗せ、広いシャルルドゴール空港内の全日空のカウンターを探す。程なく見つかるが、時間が早いせいか誰もカウンターにはいなかった。待つことにするが、いかんせんお腹が空いたのでレストラン街を偵察に出かける。 レストランは、やっぱり高かった。空港だからなお高いような気がする。マックを発見。値段を見ると日本並だが、ここでは一番安いのでマックの一席に陣を取る。のんびりビックマックをかじりながらコーラを飲む。ほっと一息着いたころ、うめちんは本屋に消えて行った。そんなこんなで時間をつぶす。 キャンセル待ちの確認をしにカウンターへ戻ると、チェックインが始まっていた。「今日は、乗れますか?」と聞くと、日本語を巧みに操るフランス人のおじさんが「大丈夫、混んでるが席は空いてるから、チェックインして大丈夫だよ」と親切に答えてくれ、チェックインカウンターへ付いて来て、いろいろ世話を焼いてくれた。大量の荷物を預け、チェックイン完了。無事に飛行機に乗ることができた。 すっかり真っ暗になった頃、広いシャルルドゴール空港内を飛行機がゆっくりと滑走路に向けて走り出した。小さく光る誘導灯がちりばめられている。 そして、飛行機は、大きな地鳴りと共に空へと飛び立って行った。 こんな、物価の高い国とはオサラバだ!!! |
2000.12.8(金) |