「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記スペイン編

2000.12.5(火)

 バルセロナへは、どうやって行く?ヨーロッパは長距離列車が発達してい、主要都市なら快適な列車の旅が出来る。バスも主要都市はもちろん小都市などもカバーしていてもなかなか便利な存在だった。グラナダ在住バルセロナ生まれのカルロスに聞いてみるが「うーん、列車もバスもあるけど・・・値段?同じくらいじゃないかなぁ・・・でも、僕、2年も帰ってないから・・・列車の方がイイんでない?寝台がいいよ、楽で」そんなお答え。悩む。

 取り合えず、列車とバスの値段と空席状況を聞こうと両会社に電話をしてみる。が・・・ちょうどシエスタの時間で電話に出るのがめんどくさいのか、はたまた忙しいのか分からないが、ベルはなるけど何回鳴らしても電話には出てくれなかった。「まったく、スペイン人は・・・」などとイイながら列車駅とバス会社に出かけることになった。

 列車駅は、綺麗でこじんまりした建物だった。今日の夜に出る列車の時間と料金を聞くと椅子席で8100ペセタ(4000円位)ベットで11200ペセタ(5500円くらい)で10時台に出ると言う。高い・・・かな?

 では、バスターミナルへ向かう。たくさんの人が出たり入ったりしていた。この間来たときは閑散としてたんだけどなぁ・・・バルセロナ行きのバスを持つ会社カウンターで聞いてみる。すると、今夜9時台と深夜2時台に出る2台のバスがあるらしい。値段は学割り料金で7200ペセタ(3600円くらい)普通料金で乗ると8200ペセタ位らしい。うーむ、これも高いような気がする・・・

 どうしよう?ヒッチハイクにでもする?でも・・・悩む二人。が、「k、ここはヨーロッパだから高いのはしょうがないよ。バスも列車もそんなに変わらないからたまには列車にででも乗ろうよ」とめずらしく高い方を選んだうめちんに驚きながらも、列車駅へ戻ることにする。

 「バルセロナ行きを2枚くれ」と言うと「22400ペセタ」と言われた。へ、一人8100ペセタじゃないの?すると「今日は、椅子席は満員で、もうカマ(寝台)しかないから」え、そうなの?じゃあ、明日は?すると明日も椅子席は満杯だそうだ。今日のカマもそんなに残ってないらしい。「明日からスペインは連休だからさ、バスターミナルへいきなぁ。バスなら乗れるよ」と駅員がにこやかに言った。そして、バスターミナルへ逆戻り。9時15分発のバルセロナ行きのチケットを手にする。バスが出るまでにバルでビールと簡単な夕飯を食べる。もちろんボガディージョだけど・・・

 そして、めずらしく定時に出発したバスは満杯だった。のんびりと走るバスには、夜行にもかかわらずトイレは無いわ、席が小さく狭いわ、走り出すと電気をすぐ消され、自分用の電気もつかないし・・・で文句が勝手に出てくるようなバスだった。しかも、途中のバスターミナルでは、夕飯だよとか、3時間ほど停まるよとか言うアナウンスも予告も無く、運転手はさっさとご飯を食べに行ってしまった。あまり快適でないバスだなぁ・・・極め付けに寝心地も悪かった。ただ、大きな窓から時々見える夜景だけは綺麗だった。

2000.12.4(月)