「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記ペルー編 2000.3.2(木) 次の目的地イカは、ここナスカからそう遠くなくバスも頻繁に走っていたので、のんびり出発と決め込んで朝ごはんを食べに近くの定食屋にふいっと入った。そこには、日本語を巧みに扱うおばさんがいた。外にメニューがあって3ソルと書いてある。「なに食べる?」と聞くので看板に書いてあった2品を指差すと、分ったと言って奥に下がって行った。看板を見ると店の名前が書いてあった。あれ、ここって「地球の〜」に載っていた店じゃないかぁと思いながら、料理が来るのを待つ。程なく料理が出てきた。多少、しょっぱいがなかなかいけるとペロッと平らげてしまった。 そして、清算の段になっておかしな事を言い出した。51ソル出して、お釣りが40ソルしか返ってこなかった。はて?どうゆうことでしょう?と聞いて見ると、奥から見知らぬおばさんが出てきて「定食が2皿で10ソル、ジュースが1本1ソルで合計11ソルだから51‐11で40ソルだ」と抜かしている。「はあ?あの看板に3ソルって書いてあるじゃない。2皿で6ソル、ビンのデポジット代が1ソルでジュース代はチャラだから、51−6で45ソルのお釣りでしょうがぁ、さあ、後5ソルくれ」と言うと「あそこのメニューは今日はないのよ。だから、さっき出した皿は、5ソルなのよ」と訳のわからぬ事を言っている。対応に出たおばちゃんはだんまりを決め込んでいる。そして、なんやかんやと、こっちがスペイン語が分らなかいと思ってスペイン語でまくしたてて来る。頭にきた私達。こう言う時だけスペイン語がペラペラ出てくる。「無いなら無いでなんで先に言わなかった?私達は、あのメニューの中から選んだんだ。勝手に違うもの出したから金払えなんて言ったって払えるか」すると、向うは「そんなの・・・しょうがないわ」とかなんとか言ってどこかに逃げて行ってしまった。 結局、5ソル分捕って、こちら側の勝利!!日本語で安心させといて、日本人がスペイン語しゃべれないのを言い事にいつもそんな事をしているのか・・・と思ってしまった。でも、訳判らん日本人は、言われた通りのお金払っちゃうんだろうなぁ。私達には大切な5ソルだけど日本円にして見ればたかが150円だし・・・スペイン語のイザコザより、お金払った方が簡単だって思う人多いよね。多分。観光地ナスカは、貧乏旅行者もいれば金持ち旅行者もいると言うことだと痛感する。 腹立たしげにイカ行きのバスに乗り込む。人が集まらないと出発しないのは、あたり前なので、リマ行きのバスを何台か見送りながらのんびり待つ。運転手が「イカイカイカーーー」と叫んでいる。外人が「リマにはいかないの?」と聞いている。「リマ?行くよ!!さあ乗った乗ったぁ」とうそつきに変貌していた。ぷぷぷーー笑いが込み上げる。結局、嘘に気が付いたかなんだかは知らないが、そいつは乗ってはこなかったが・・・。 満杯になってようやく出発となりました。昨日見た地上絵を横目に見ながらやはり、なにも無い砂漠、土漠をひた走る。 汚くごうごう流れる川との橋を渡ると汚い街並が見えてきた。ちょっと雰囲気がおち目である。道の端には、たくさんのゴミが捨ててあり、壁にはたくさんの落書きが施されていた。そして、向うからオートリキシャなるものが走ってくる。しかも、インド製。うめちんの目が輝いた。「うわーココってインドみたいーー」 バス会社の近くに宿を取り、オートリキシャに乗りこみ博物館へ。風を切って走るオートリキシャを側気に入ってしまった私。本当に欲しいと思った。 博物館には、脳外科手術の跡が残るシャレコウベと頭蓋骨変形を施したシャレコウベガポツポツとならんでいた。そして、ミイラも数点あり。2階から外を眺めると飛行機に乗るよりはっきり見えるんでは?と思うほどよく見える、ナスカの地上絵の縮小版が作られていた。そして、なんといっても一番の目玉は、外の叢にリャマを飼っていることだと思った。紐で木につながれ、黙々と草を食っている。たまに上げた顔がなんとも言えなくかわいい。写真を撮ろうと近づくうめちん。そして、逃げるリャマ。なかなかうまい角度が見つからない。そのうち、頭に来たのか自分の首にかかっている紐を巧みにつかって水のみ用の水をうめちんの足にひっくり返す。慌てて逃げるうめちんの足は、すでにびしょぬれだった。 心地よい夜の風が砂漠の街を吹き抜ける。辺りが闇に包まれようとするころ、どこからともなく人が屋台があふれ出てくる。 |
2000.3.1(水) |