「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記ペルー編

2000.3.1(水)

 早朝、ナスカに到着。バスを降りると何処からともなく客引きがやってきた。ココの客引きは、何処にもましてしつこかったし、うるさかった。ナスカは、行く前からプールがある安宿と決めていたので、取り合えず客引きの話しは聞いたが迷わずそこに向う。行って見るとだいぶウソがあった。値段的には、まあまあなのだが、問題は、プールが見当たらないと言うことだった。これで、ナスカにいる理由もなくなったので、ココで2泊しようかと考えていたが、地上絵を見てさっさと出て行く事にした。

 ツアーは、結構な値段だった。じゃあ、ミラドール(展望台)まで歩って行くか?それとも、自転車を借りて行くか・・・ヒッチハイクはどうだろう?といろいろ考えたが、結局ツアーに参加することに決定。部屋で一息ついて、すぐ出発となった。

 パン・アメリカンハィウェイを北に向って走る。何もない路肩で車は停まった。そして、ガイドが指を差す方を見ると、遠く、指を差した方向に向かってまっすぐに線らしき白い物が延びていた。ガイドの説明によるとこれは、とても重要な線で、12月21日の夏至(日本では冬至)の日にこの線上に太陽が沈むようになっているとのこと。そして、これが、私達がはじめて見た地上絵なのだった。それから、地上には線らしきものがたくさん見えるようになる。ナチュラルミラドール(自然展望台)では、53本の直線がそこいら中を無数に走っていた。

 そしてミラドールからは、「手」と「木」の全景と「トカゲ」の一部がよく見えた。ココに来るまでは、そんなたいしたことないんだろうなぁと思っていたがイザココに来て、まじかで見てみると・・・感動の一言間違いないし。さんざんばかにしていたうめちんまではしゃぎまくっている。しかも上空を遊覧飛行機がものすごい旋回で横に飛んで行くのを間近で見て「コンドルとか宇宙人見たいなぁ・・・飛行機かぁ、アクロバットも体験できるし・・・一生に一度アクロバット飛行を体験するのもイイかもねぇ」なんて、飛行機に乗る気になってる。この感動は、ケチケチレジスターをも壊すのか?と思いきや「やっぱり高いよねぇ・・・」とあきらめていた。あんな乱暴飛行機、乗れませんと思っていた私としては、ホッと一安心、一安心。

 その後、人生の大半をナスカ地上絵にささげた女性、マリア・ライへ氏の博物館を見学。この人は、何故にナスカにこんなに引かれたのか・・・研究は、終わることがないままストップした。と言うより終わりはないのでは?とそんな感じがした。古代人は、一体なんのために地上絵を書いたのだろうか・・・そんなこと、わかるはずはないではないか・・・そして、消え行く地上絵。今の技術ではこれを治すのは不可能らしい。どうやら、消える運命らしい・・・

 ツアーから帰ってくると一気に暇になった。外は、暑くて出る気にもならない。どうしようかと悩んでいるうちに昨日の疲れからか、いつのまにかグースカ眠ってしまっていた。

 
2000.2.29(火)