「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記ペルー編

2000.2.29(火)

 アレキパでのご用とは、お土産を買うことです。1つ目は、ナスカの地上絵のピアス。これは、たぶんナスカに行くと高いんじゃないかと思ったし、ここアレキパのお店でも1〜2軒しか見なかったのでそんなにないんじゃないかと。これを買い占め、その辺の公園で外人相手にイイ商売でもしようと思った次第です。ハイ。 2つ目は、インディヘナの帽子です。チバイでは見かけませんでした。うめちんが、どうしても欲しいと言うので安く叩いて買うんだと張り切っています。ハイ。

 3つ目は、ベィビーアルパカで作った熊のぬいぐるみです。ほやほやの毛がなんともかわいいく肌触りもなんとも言いがたくイイ感じのものです。どうしてもうめちんが欲しいと言うので、何に使うのか聞いてみましたが、とうとう答えは返ってこなかった代物です。ハイ。

 そして、街へ。

 ピアスは、順調にだいぶ負けてもらってゲット出来ました。インディヘナの帽子は、うめちんのだけのつもりでしたが、品定めをしているうちに私も欲しくなり、おそろいで買うことに。おかげで、安く購入できました。熊のぬいぐるみは、いろんな店を渡りあるいたのですが、全然安くならず買えませんでした。ガックリと肩を落とすうめちんを見て、正直、この人がちょっと判らなくなった次第です。熊のぬいぐるみを持った男の旅人は見たことありませんからねぇ・・・。というわけで、熊のぬいぐるみ以外をすべてゲットしてイザナスカへ。

 バスターミナルでバスを待っていると、うめちんが突然、くしゃみを連発した。そして、目の傷みを訴え、鼻水が止まらないとトイレットペーパーを要求した。そのうち手が痒いと言い出す。「どうなさいました旦那さま?風邪ですか」と聞くと「判らないけど、鼻水が止まらない・・・ハッ・ハッ・ハックシュン」どうも何かのアレルギーにかかったらしい。「ここがイケナイのかもしれない。外にでよう」と荷物を持って外に移動したが、一向によくならない。そのうち「この帽子がいけないんじゃないかと思ってきたんだけど・・・アレパカアレルギーだなんて贅沢だなぁ。ゼイゼイ、ズビビビビーー」と鼻をかんでいる。・・・いや、安く出来てるから高いものに敏感になってるだけじゃないかなぁ・・・とは、今は、かわいそうでさすがに言えなかった。

 ペルーで夜行バスに乗るのは、ちょっと・・・と思った。走り出して、30分、電気を消され就寝タイムに突入。何故か立ち席の人がいるしかも自分の目の前に。ちと、恐い。カメラが入った荷物をしっかとつかみグーグー眠ってしまったうめちんを横目にしばらく車窓を眺める。辺りは、何もない砂漠。漆黒の空を眺めると、幾万の星の輝きの中に三ツ星のオリオンが頭上高く、一段と輝いていた。綺麗だ・・・

 荷物から手を離さず、ウトウトするが気になって眠れない。いつしか、目の前の男は消え、私は深い眠りに落ちて行く。ハッと気がついたときバスは停車していた。人が降りている。間違って自分の荷物を持っていかれやしないか窓越しに確認する。ああ、大丈夫だったとホッとして眠りにつく。そして、また停まるの繰り返しが何回あった事か。グーグー寝ているうめちんに対し、なんとなく安心して眠れない私。いつになったら安眠できるのだろうか?

 
2000.2.28(月)