「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記ペルー編

2000.2.28(月)

 もう一泊チバイにいようかと悩むくらいチバイにいたかった。いつのまにか、この素朴なチバイが好きになっていた。でも・・・今回は、先を急ぐから・・・涙を飲んで昼発のバスでアレキパに帰ることにする。市場を冷やかし、ご飯を食べていると「ああ、やっぱり予定が詰まっても言いからもう一泊したいなぁ」という気になってしまう。そして、青い空に映える、緑の山々を見ると「ああ、山歩きしたいなぁ・・・もう一泊したい」と切に思ってしまう。

 肩を落とし、バスに荷物を積めこむ。せめて、写真だけでも・・・とあちこち撮りまくる。そして、インディヘナのオバチャン達も撮ろう思ってカメラを向けると、さーーと逃げてしまう。じゃあ、撮ってもイイかいと聞くと本気でいやがっている。たまには、お金払うんだったらイイよと言う人もいるが本気でいやがっている方が多かった。でも、座ってる姿とかさまになってるんだよなぁ・・・写真撮りたいなぁ・・・!!そうだ、私を撮るフリをしてレンズをオバチャン達に向ければいいかも・・・と即実践が・・・なかなかうまくいかないしオバチャンの近くに立つと警戒されてしまう。・・・なんかイイ方法ないかしら・・・そうだ!!バスの中から隠し撮り。急いでバスに乗りこみ機会を狙う。おお、来た来たカモが。なぜか、ドキマキしながらカメラを構え撮りまくる。そして、楽しかったチバイともお別れ。バスは、来た坂道をぐんぐん登って行く。遠く山間に見えるチバイは、とても小さかった。また来れるといいなぁ・・・心からそう思った。

 どんどん、高度を稼いで行くバス。走り出してしばらくするとうめちんは、眠ってしまった。あんなに寝たのにまだ眠れるなんて・・・と思った。もしかして、高山病?眠くなるって書いてあったなぁ・・・眠っちゃったら呼吸数が減って危ないんじゃなかったっけ?このまま起きてこなかったらどうしよう。急に不安になって、うめちんをたたき起こす。「フガ?!」と言って起きたが、すぐにまた眠ってしまった。ああ、生きてたとホッとする。それから、頬を叩いたり、鼻をつまんだりと何度か確認をする。その度に安眠を妨げられて怒るかと思いきや、目を覚ましたうめちんは、何をされていたかまったく覚えてなかった。悪気はなかったのよ本当に・・・心配だったんだからねと弁解しておこう。

 行きは、雪や雨で難所だったところも今回は、雨も雪もなく、霧だけが邪魔をするだけですんなり山越えが終了。早い時間にアレキパについた。そのまま、ナスカ行きの夜行バスに乗れたが、アレキパでやり残した用事があったので、アレキパで一泊する事にする。宿に戻ると、主人がアニス・アレキペーニャのオレンジ割りを「乾杯」と言って差し出し、一気に飲めと暖かく向えてくれた。外食に飽きた私達は、久しぶりに自炊飯を食べ、やっぱり自分のご飯がおいしいと再確認したのであった。

 
2000.2.27(日)