「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記ニカラグア編 99.12.19(日) どどど−-すごい勢いで雨が降っていた。今日も雨か・・・とげんなりしてしまう。今の時期は、雨が多いのか?と宿のおやじに聞くと「雨が降るのは時々だ」とのこと。私達は、その時々に当ったらしい。運がいいのか悪いのか?とにかくこの島にきて雨が降らない日がない。本当にここはリゾートなのか?と疑問に思い始めていた頃、雨がやんだ。 やっぱり釣りに出かける。今日は、浜からの投げ釣りに挑戦しようと船着場と反対方向へ歩き出すが、やっぱり途中で雨が降ってきた。道端の商店の軒を借りて雨宿りをしていると、大量の海老が入った袋を持って雨を気にせず歩ってくる奴がいる。そうだ、今日は餌をもらってこなかったんだと思い出し、海老男を捕まえ何処で海老が買えるか聞いてみた。雨がやんだので、海老男が言う魚屋に行って見る。 大きな網の門が少し開いていたので入っていって見ると、港が見えてきて人々がわさわさ働いている。そんな一人に何処でエビが買えると聞くと「今日は、ないわ。また明日いらっしゃい」冷たいお言葉。がっかりした顔をしていると、船を指差しながら「あっちへ行ってみたら。何かあるかもよ」と希望の光。 船に向う途中、いくつかのゴミ箱らしきプラ箱が並んでいた。それを覗くと、まだ食べられそうな魚や魚の粗が捨ててあった。「おお、これでいいんだけど、これってなに?」と首をかしげていると、ぽんぽんと肩を叩く人がいる。くるっと振り向いて、声が出なかった。すご顔の大きなオジさんが警棒持ってこちらをにらんでいた。「何やってんだ」とすごんでいる。「この魚を買いたいんだが」というと「これは、海に捨てる奴だ。明日またこい」とすごんでいる。「捨てる?これを・・・釣りに使うからこれでいいんだ」というと「さっさと持って出て行け」と警防を手のひらでぽんぽんと叩いていた。タダで餌を手に入れた私達は「あれ、みんな捨てちゃうのはもったいないよね」なんて言いながら、魚屋を後にした。 子供と小さな魚が数匹釣れる釣りをして暗くなる前に家路につく。道すがら、海を眺めていると浜辺に数人の子供が集まっていた。目ざとく私達を見つけた子供達がこっちに来いと手招きしている。 ?なんだろう?とひょこひょこ行って見ると、浜に大きな魚をたくさん積んでいた。「これ、あげる」?と大きいところを5匹も渡された。「いいの、もらっても?」と言うと「古いから捨てるんだ」え!!どう見てもまだ食べられるように見える。臭いを嗅いでもくさっとふうじゃない。 海老屋と言い子の子達といい、ここではこれが古いのか?と疑問に思った。取り合えず、ありがとうと礼を言うと「もっと、持ってってもいいよ」とうめちんの手に持たせようとするが、こんなにもらっても食べきらないので手厚く断った。そういえば砂浜に、50cm級の大物から5cm級の小物までたくさんの魚が捨ててある。 ホテルに帰って魚をもらった事を言うとなんか知らないが笑われた。さらに私達が釣った小さい魚を見せると輪をかけて笑われた。どうも、ここでは1日経つと古い魚になってしまうらしい。刺身でもいける魚を海に捨ててしまうなんて・・・なんとももったいないことだと思った。 |
99.12.18(土) |