「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記ニカラグア編 99.12.12(日) 昨日、うめちんの妹と連絡が取れたときから今の今までずっと悩んでいたらしいうめちん。めずらしくよく眠れなかったのか朝すぱっと起きだし「インターコンチネンタルホテルに行こう」と眠い私を叩き起す。「インターコンチのグループタカ(航空会社名)のカウンターなら今日もやってるよ」と自信満万。 この国の日曜日は、銀行や電話局、郵便局はもちろん航空会社のカウンターやツアーエージェンシー、商店、観光局までありとあらゆるサービス業が閉まっている。完全なる日曜日なのだ。でも、ホテルは日曜日もやっているし航空カウンターもやってるはずだと希望を胸にあの人を見る嫌なホテルに向った。 ホテルの自動ドアをくぐると冷たい空気が一気に降注いできた。一瞬にして汗が引き、炎天下の中を1km近く歩いた私達には気持ちがよかった。入ってすぐのグルーポタカのカウンターに目をやると女性が2人椅子に腰掛けていた。お、客がいる。やってるのか?と近寄って声を掛けてみると・・・ここのカウンター?今日はやってないわよ・・・がらがらがら、一瞬で希望が崩れ去る。最後の力を振り絞ってホテルのフロントに「何処か航空会社のカウンターが開いてるところないですか?」と聞いて見たが、最後の力まで打ち砕かれた。 フロントを背にこちらに向ってくる彼の肩は、地に付かんばかりに落ちきっていた。そして「ダメだこりゃ」と頭を抱え込んでソファーに吸われていった。しばらくソファーで考えたうめちんは、第2の考えを思いつき、急いでマンゴ荘に戻ると電話線を借りてインターネットを始めた。一生懸命、航空会社のページを探している。予約状況を確認してインターネット予約をしようと試みたのである。 シアトルからマナグアまで、国内線でマイアミやロスまで飛んでそこからマナグアまでの直行便が数本飛んでいた。しかも、まだ安い席が空いているではないか。しかも、インターネットで予約できるらしいと先に進む。名前を入れて、住所を入れてと・・・順調に進んで行くとピン番号と訳のわからぬものが出てきた。飛ばして先に進むと「全部入力しないと先に進めません」と通してくれない。 ピン番号ってと調べると簡単に入手できるらしいと、入手ページに行っては見たものの今度は「エアラインカード番号を入力してください」とまたわけわからんちーなことを言ってくる。すっ飛ばして進むと、ピン番号の時のように先に進ませてくれなく、結局ピン番号が入手できず、飛行機の予約もあきらめざるをえなくなった。 また、うめちんの肩が落ちたのは言うまでもない。またまた考える、うめちん。シアトルに電話すれば早いんじゃないかと思ったが、電話局も私設電話屋も閉まっているし、電話代もばかにならないよねぇと、横で意見を言って見たがうめちんはまだWebの波に乗って何かを探していて、私の言葉なんか耳に入らない模様。 何を探しているの?と聞くと「ネット電話、これだったら安いし、今からすぐ使えるから」だそうだ。これが第3の考えらしかったが、そんなに甘くはなかった。何度やってもうまく行かず、妹の所に電話は掛からなかったのである。「今日はあきらめて、明日電話屋さんに行こう」と言ったら、今日、初めて耳を傾けてくれたが納得が行かないような顔をしている。「でも、それが今は一番手っ取り早くて、お金も掛からないんじゃないかと思う」と言うと一応納得してくれたが、インターネット電話がと、まだ、つぶやいている。もう、何も言わないことにした。 今はおとなしくパソコンに向っているうめちん。何かやってないと落ち着かないんだろうと思われる、妹思いのいいお兄さんなのだった。 |
99.12.11(土) |