「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
||
k日記メキシコ編 99.9.28(火) 朝、寒さで早い時間に目が覚める。なぜかファンがついている。どことなく体がだるく腹も少々痛い。どうせ今日は、ミソルハとアグアアズルのツアーに参加する予定なので時間がくるまでうつらうつらすることにする。 8時20分前に宿の主人が「8時よ!」とお越しに来てくれる。なんで、うちらが朝寝坊なの知ってるの?・・・そうだ、昨日頼んでおいたんだっけ。 9人乗りくらいのバンに11人乗りこみ、ツアーに出発。9人の所に11人はだいぶきつい。しかも、みんな大柄人種ばっかり。梅ちんはともかく私まで細く見える。運転手の目には、「この二人ならどんな隙間も大丈夫!」に見えたんだろうか?私は、前列の一番端の隙間、梅ちんは、2列目の一番端の隙間に招待された。そんなこんなで、まともに前も向けないまま車は軽快に走り出す。 山の一本道をひたすら走り、ふとわき道にそれて数分、「ここがミソルハだ。30分で帰って来い」と車を止める運転手。窮屈な座席から急いで飛び出し、伸びをする。横を見ると梅ちんもぼさぼさの頭で伸びをしている。なんでも、車窓からの風で髪の毛が飛ばされそうだったらしい。しかも、寒くてしょうがなかったなんて骨皮筋衛門らしい事をつぶやいていた。太陽の光が瑞々しい木々の間から零れ落ちるようなジャングルの道を先に進むと、どど‐っとすごい音がしてそれが見えてくる。落差60mくらいの高さから水飛沫を上げてすごい勢いで水が落ちている。今は、雨季なので水量も増していて水もにごっている。多分、乾季に見るともっと綺麗な水の色でおとなしく水が落ちるたきなのであろう。滝の裏側に行けると言うので行こうと思ったが、すれ違う人々は水も滴る・・・になってる。近くまで行ってみるとそれだけで霧雨を浴びて服が湿ってくる。今しがた行ってきた外人に進められるが丁寧に断る。外人は、みなすでに服を脱いであらわな格好になっている。「あなたたちってどこに行ってもすぐ脱ぐよね」と日本語が分からないことをいいことにニコニコしながら言ってみた。 皆さん濡れたまま車に乗りこむ穴を押し当てられたこっちは、大迷惑だがしょうがない。濡れてないのは、私と梅ちんと運転手だけで多数決で負けてしまう。 車は、本線に戻りどんどん山の一本道を進んで行く。緑が生い茂るジャングルが車窓から垣間見える。いくつくらい峠を越えただろうか、向こうの方から轟音が聞こえてくる。広い平地に車を止め「アグアアズルだ、3時にこにこい」といわれる。轟音がする方へ歩いて見ると土産物屋の間から川が見える。きったない川だ。しばらく行くと轟音と共に巨大な滝が見えてくる。すごいの一言である。でも、絵葉書で見たかぎりでは、水はコバルトブルーで澄み切っていたはず・・・雨季でだいぶ増水アンド汚濁しているらしい。軍隊が川に入りやしないか見張ってたりする。建て看板には、どくろマークまでついちゃってる。誰だ、泳げるなんて言ったのは、水着まで着てきちゃったよ。と、ぶつぶつ言いながら時間つぶしのため上流の方へ散歩することに。だいぶ、上のほうにくると先に行った外人どもが比較的流れが緩やかなところで泳いでいた。こいつらまた脱いでる・・・と横を見ると骨皮筋衛門も脱いでいる・・・ちょっと行ってくると川の中に・・・やっぱり冷えあがって帰ってくる。私も足だけ入ってみたがだいぶ冷たい。寒さに弱い骨皮筋衛門は、日向ぼっこに走っていて日光の下から動こうとしなかった。そのため珍しく格好の蚊の餌食になってしまう。 ツアーから帰ってくるなり、腰から下がぐったりとだるい。しかも、ぼってりと体が熱い。寒さで震えてる骨皮筋衛門は、人間湯たんぽと言って引っ付いていたが、こっちは、骨皮筋衛門のひんやりした肌がここちいい。熱があるらしい。そういえば、昨日から変だったな・・・なんて思いながら、薬屋で解熱剤を購入。ホテルで開けてみると12錠あるはずが10錠しかない、しかも定価より高い値段で買ってきてしまった。一気にぐったりくる。悪いことは、重なるなぁと思いつつ、薬を飲んで寝ることにする。 |
99.9.27(月) |