「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記メキシコ編 99.9.18(土) 梅ちんが気合を入れてシタールの手入れをしている。1時間もかけてチューニングまでしてる・・・ロスの空港でぶっ壊れてから扱いが雑でないがしろにされてきたのに「やっぱり僕のシタールってすごいよ。シタール大事に持ってきてよかったね。」とニコニコ顔で答える梅ちんをみて、こいつは相当お調子者だななんて思ったりした。でも、がんばって稼ぐぞといってるので黙ってついて行くことに。地下鉄を降り階段を登るとそこはもうソカロになってる。 土曜日と言うこともあってたくさんの人が行き来している。もちろん露店や大道芸の人たちもたくさんいる。では、さっそくと演奏をはじめるがアステカダンスの太鼓がうるさくてシタールの音が聞こえない。じゃあ、向こうが休憩の間にと引き始めるとアステカ太鼓だけ鳴らし始める。とんだ営業妨害である。音の小さなシタールの敗退で他に移ることに。ふらふらソカロをさまよってるうちにアミーゴの住人で大道芸をやってる人に遭遇する。準備中だったのでその場所を借りて演奏してみるが、今度は太陽の直射日光がちくちくと営業妨害をはじめる。やっぱり太陽にも勝てないで1曲弾いたところでダウン。ここでは、30〜40ペソの売上でした。ガチャガチャガチャ、チ‐ン、毎度ありがとうございます。と、私のお財布にはいてきました。しばらく、アミーゴの住人の大道芸を堪能して、次ぎの場所を求めひたすらさまよい歩く。と、一軒のバーへ「楽器ひいていい?」と聞くと、「いいよ」と言ってくれたので、演奏することに。いつものように床にどかっと座ってはじめる。引いてる最中に辺りを見廻したが聞いてる様子がない。こりゃダメだなんて思っていたらとんでもない。終わったとたんに拍手喝さい。帽子を持って回ると5ペソ10ペソは当たり前で入れてくれる。帰り際は、どこぞの演歌歌手見たいに拍手で退場。だいぶ興奮気味の梅ちんは貰ったお金お見てまた興奮。なんと、110ペソもある。たった5分ほどの演奏でである。毎日やったらメキシコ永住も夢じゃない。それどころか貯金だってできるよ、次ぎ行こう。ともう梅ちんとわからないくらいのニコニコ顔でバーを探しまわる。ちょっとよさげなバーを発見し引き始める。ここでも拍手喝さい。40〜50ペソの売上。ガチャガチャガチャ、チ‐ン、毎度ありがとうございます。と、またまた私のお財布にはいてきました。感謝感激でそのバーを出ようとシタールをしまっていると後ろから声がかかる。振り向くと酔ったオヤジがこっちにこいと手を振っている。ふらふら寄って行くとここに座って飲んで行けと強引に進める。次もいかねばならないからと丁寧に断るが強引にメニューを差し出すのでちょっと付き合うことに。このオヤジ、ヤマハの下請け工場で楽器を作って売っているらしくピアノを弾く真似やバイクに乗っている真似をしたりして「ヤマハ知ってるか?」とさんざん聞いてくる。何でも日本にも数年すんでいたらしく浜松のヤマハ工場や東京のヤマハの会社にいたことがあるらしい。それを延々話していた。さんざん飲み食いしてオヤジに開放されたのは、あたりが薄暗くなりはじめたころ。300ペソほどの飲み食いしていたらいくおごって貰うのは悪いのでとお金を渡すが受け取ってくれなかった。ありがとうをを連発し感謝しつつお別れをする。いいオヤジだった。梅ちんは、だいぶ飲んで酔っているのでもう帰るのかと思いきや、まだバーを探して稼ぐんだとがんばっていたがめぼしそうなところがなかったので仕方なく宿に帰ってくる。今日の売上は・・・と、180ペソと2泊分と夕飯代が稼げました。明日もがんばって稼ぐそうなのでがんばってほしいと思います。 |
99.9.17(金) |