「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記インド編

2001.5.22(火)

 厳重なチェックをパスし、飛行機に乗り込む4人。デリーに向けて飛び立つ。こんな贅沢でいいのか?列車のほうがいいんでないの?そう思ったが、エアコンの席が取れなかったし私の体調も気づかって飛行機にするしかなかった。

 飛行機は、空いていた。途中、どこか寄ったところでたくさんの人が乗ってきた。一気に満員になった。インド食だったが、ちゃんと機内食も出た。斜め前の座席に途中の寄港地から丸々とした少年が乗ってきた。彼は、機内食をぺろりと平らげ、その上、ついていたコーヒー用の砂糖をざーっと上を向いて薬を飲むように口に運んでいた。目を見張る梅原一家。砂糖を食べる習慣のない私達は非常に驚き、彼を凝視する。そんな、私達にはお構いなしで、私達の後ろに座る母親らしきインド人おばさんにもう一袋、砂糖をもらうと今度は、うれしそうにチョビチョビ口に運んだ。そして、驚くことにどこから入手したのか3本目の砂糖を開けにかかっている。「あれじゃ、太るわなぁ・・・」ぼそっとつぶやくうめちん。「やせ過ぎのうめちんの垢でも飲ませてあげれば?うめちんは、彼の垢でも飲めばちょうどよくなるよ」「あんなのは、ごめんだ」いやな顔をするうめちん。

 そんなこんなで無事デリーに到着。空港を出るとボワッと熱風が襲ってきた。なんだ??デリーもこんなに暑いの???バラナシより暑い感じがする。熱風吹き込むタクシーで沈む夕日を眺めながらパハール・ガンジへ向かう。

 ホテルは、お父さんお母さんそれに私の体を気遣って、クーラー付のちょっといいホテル。こんな贅沢していいのかしら?ちょっとだけ思ったが「まあ、ちょっとの間だけだから、それにこの暑さじゃクーラーラーないとやっていけないかも」と開き直って快適さを満喫することにする。

 部屋に案内される。そこは、別世界だった。ひんやりした風が頬を打つ。テレビを着ければ、衛星でいろんな番組が見れた。私の好きなディスかバリーチャンネルもある。ただ、ヒンディー語版なのが悔しい。蛇口をひねれば、熱いお湯が出た。電話をかければルームサービスもしてくれる。こんなところ、この旅では、アメリカ以来。インドにもこんなところがあるのね・・・しばらく、ぼっーと部屋を眺める。開いた口がふさがらなかった私を見てうめちんが笑った。「インドには、もっといいホテルだってあるよ」そうだよね・・・でも、ケチな私には贅沢だと思ったのだ。

2001.5.21(月)