「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記インド編

2001.5.21(月)

 私の体調もだいぶいいので、みんなでヴァラナシの見学に出かける。ベンガリートラを抜け、野菜市場を冷やかしてゴールデンテンプル通りへ。そのまま、マニカルニカガートへ抜けてガンガー沿いを久美子ハウスに向かった。潔癖症気味のお母さんは「ここってどこもかしこもトイレ臭いのね。あはは、ほら、見て見て、かわいい犬がいるわぁ」といい、鼻の粘膜の弱いお父さんは「すごい埃だなぁ、ここは、えー。お、牛だ、牛。ノラ牛だ」と鼻をぐしゅぐしゅさせながら終始つぶやいていた。

 火葬風景を眺めながら「お、足が見えるぞ、ほれ、頭もだ。おい、ここは、熱いからもういいよ」さっさと立ち去ろうとするお父さん。焼肉の匂いしませんか?そう聞くと「そうね・・・やだ、kちゃん」くったくなく笑うお母さん。

 夕闇迫るメインガート。祈りの炎がそよ風に揺られ、ぼんやりと辺りを照らす。鐘が鳴り響き7時の時を伝える。「ああ、今日は、ご飯くいっぱぐれですね・・・」そうつぶやくと「え、ご飯って8時じゃなかったっけ?え、夜は7時なの?そりゃ、まずいなぁ・・・」いきなり足が速くなるお父さんとお母さん。数メートル先を歩いていたのにいつのまにか姿が見えなくなっていた。外でも食べられるのに・・・彼らは「外のご飯は、まずくて不衛生で食べられないものだ。食べたら、病気になる」そう頭にインプットしてあるらしかった。

 久美子ハウスに戻るとまだ、ご飯の時間になっていなかった。安堵する私達。それに増して安心しきったお父さんとお母さんは、ベットに横になっていた。「早く歩いたら疲れた・・・今日も暑かったなぁ」笑えた。体調もよくて、久しぶりに楽しかった一日。こんな日ばっかりならいいのになぁ・・・

2001.5.20(日)