「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記インド編

2001.3.2(金)

 乾いた風がここちよく、優雅な気分でレイク・パレス・ホテル周辺を巡るピチョラー湖の周遊クルーズ船に乗る。ラジャスターン地方は今が乾季。ピチョラー湖の水は、だいぶ減っていて、レイク・パレス・ホテルの土台が丸見えになってしまっていてちょっとなぁ・・・という感じだが、結構楽しかった。

 クリスタルギャラリーの豪華さにひるむ二人。給仕に「なにかお食事なさいますか?」と聞かれさらにひるむ二人。食べられないことはない値段の食事だが、「いや、結構です」精一杯に笑顔を作ってその場を去る。ジャージにTシャツ、汚いサンダルの私。同じく、ジーパンにTシャツ、ぼろぼろのサンダルのうめちん。こんな二人には、場違いな場所。安食堂のほうが落ち着いて食べられると言うもんだ。ははは

 ちょうどいい時間に駅につく。少し遅れてきたデリー行きの列車に乗り、席を見つける。あいにく、うめちんと同じボックスで寝台が取れなかったが、何とか席を譲ってもらおうと、相手がくるのを待っていたが、くるのは女性ばかり。しかも、白人二人に、この席ではない結構強引な子連れインド人女性一人。検札の時もめていたが、その場に居座ってしまった。どうも、席を譲ってもらう以前の問題で話にならない。結局、予約表に載っていたオジさんはいつまでもこなかった。

 そうしているうちに、ここは、自分の寝台じゃないのにインド人女性が寝ようと言ってきた。が、白人二人が、まだ寝ないと言い張る。「あなた、どこに寝るの?」と白人女性がインド人に聞くと「私は、この一番下で寝るわ」とベットをたたく。納得したのか、行動を始めた白人二人。なんの承諾も得られていない私達は、少し頭に着たが、まあ寝るかと言った感じ。寝台を用意していると、先ほどの検札のオヤジがやってきて、うめちんを追い出そうとする。食い下がるが、1時ごろやってくるのでだめだという。そんなやり取りを聞いていた強引なインド人女性が「あなた36番ですって、どうしてここで寝るのよ。早く出て行って」おまえに言われる筋合いはない。怒り心頭、しぶしぶうめちんが引き上げた後、またも検札のオジさんともめているインド人女性。結局、その場も強引に自分の意見を通してしまった。そして、寝台に寝っころがって本を読んでいると、突然、電気を消された。しかも、白人二人には「電気が必要?」と聞くのに本を読んでいるのが分かってるくせに私には一言もない。うめちんのことにしても、さっきのことにしても非常に頭にくる。が、言葉が少ない私には、黙って寝るしか能がない。悶々と横になる。

2001.3.1(木)