「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記ホンジュラス編 99.12.3(金) バスは、もうもうと真っ白い砂煙を出しながら、国境の町エル・ポイヘの山道を登って行く。多分、昔は舗装してあった様だが、ほとんどアスファルトが剥がれ落ちて砂と砂利の道と化している。外は、雲一つ無い見事な青空が広がっている。バスの中に光が差すときらきらと光る物が舞っている。バスに乗って3時間、国境についた頃には、バスもバックも私達も何もかもが真っ白になっていた。 エルサルバトルの出国は、実に簡単だった。パスポートに出国のスタンプをもらっただけ。入る時も出る時もエルサルバトル側の国境は感じがいい。賄賂を請求してこないのが実に感じがいい。 が・・・対してホンジュラス側の国境は、実に嫌な感じだった。どこの国境よりも腐ってる感じがした。いつもの事だが、公然と賄賂を請求してくる。が、金額が半端じゃない。一人US10ドルと言ってくる。そんなに払えるかと講義すると5ドルに落ちたが、それでも高い。払わないんなら、パスポート返さないよと脅してくる。しかたがないので、2人分と10ドル札を見せるとパスポートを1札だけ返そうとしたので2札よこさないと払うもんかと10ドル札を握り締めていたら、やっと2札返してくれた。こいつもっと踏んだくろうとしてたらしい。しかも、コいつら現地人にも賄賂を請求している。みんな、なんで払わなきゃいけないのと喧嘩しているが通過の許可を握っているコいつらに勝てるわけがない。文句をさんざん言った後にしぶしぶ払っていた。ここは、相当腐ってる・・・。 入国そうそう嫌な目にあったホンジュラス。と言うか、国境で言い目に会う事は、まれなのだが。まあ、仕方が無い事なので忘れようと努力した。 相乗りタクシーで国境から近くの街まで行き、ラ・エントラーダ行きのバスに乗る。車窓は、どこまでも木がまばらな山か牧場か畑。町・・・いや村は、1時間走って1つ位の間かくで現れる。山をいくつか越えた頃にラ・エントラーダに到着。すぐさまコパンルイナス行きのバスに乗り換える。辺りは、青かった空も赤みが差し、夕闇が迫ろうとしている。 バスが走り出してまもなくバス賃の回収におにいさんがやってきた。財布を覗くともうこの国のお金レンピーラが底を付いていた。そうか、国境で両替した分はもうなくなってしまったんだ・・・と言うと「ドルかケツァールはないのか?それでいいよ。2人で70レンピーラだから5ドルね」へ!ちょっと待て国境からラ・エントラーダまで30レンピーラだったんだぞ。それが半分しかないこの距離がそんなにするもんかとチケットを見せてもらうと25レンピーラまでの料金しか載ってない。周りの人に聞くと「20レンピーラじゃないかな?」という答え。勝利!!ボルならもっと綿密にぼれといった感じだった。 辺りはもう闇に包まれている。バスはのろのろと走り、また幾度も止まる。1人、人を乗せては、一人降ろすと言った感じで走って行く。いつになったらコパンルイナスに着くのだろう? どれだけの人が乗り降りしたろうか?もう、くたびれ果てたころみんな一斉にバスを降りる準備をしている。どうやら目的地に着いたらしい。 町の入り口で大騒ぎをしていた。人がわんさかいる。にぎやかな町だと思ったが、どうやらお祭りをやっているらしかった。お祭りと言ってもステージの上でマイクを通して演説している人とそれを聞く群集だけに見えたので横目で見ながら宿を探す。 疲れ果て、鏡を見た時には、真っ白だった顔が真っ黒に変わっていた。結局、移動に1日をついやしたのでたのでした。 |
99.12.2(木) |