「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記グアテマラ編

99.11.20(土)

昨晩、ご飯を食べた後、猛烈な腹痛に襲われる。急いでトイレに駆け込んだが寒くて落ち着いて座っていられない。部屋に戻る時ふと遠くの夜景を見ると、霧に覆われてよく見えない。息も真っ白。体は、がちがち震えてる。

部屋に入ると暖かいが震えが止まらない。腹の痛いのも治らない。なんだか胃まで痛くなってきた。毛布にくるまって横になるが震えが止まらない。うめちんが寝袋を出してくれたので入って見る。寒くはなくなったがなぜか震えは止まらなかった。腹と胃は、どんどん痛くなり気分はどんどん悪くなる一方だった。しまいに吐いてしまったがだいぶすっきりして、いつのまにか寝てしまっていた。

朝、目が覚めても腹痛と下痢は治ってはいなかった。でも、こんな寒いところにいても治りそうもないし、このホテルのベットは寝心地が非常に悪いのでパナハッチェルに帰ることにする。

壊れた体に鞭打って、重い荷物を担いでターミナル行きのバスに乗る。重い荷物を担ぐと腹に力が入るのでさすがにつらい・・・しかも乗ったバスは運転が荒かった。カーブの時に自然に足とお腹に力が入ってしまう・・・もっとつらい。 耐えながら、ターミナル手前に到着。

今度は、人でごったがえすメルカドの中を通って向こう側のターミナルへ行かねばならない。これも一苦労。小さなグアテ人がちょろちょろと走りまわり、大きなおばちゃんは後ろからぐいぐい押してくる。前は、物売りのおばちゃんでいっぱい。身動きが取れなくなってくる。

別の通路では、人通り激しく、荷物が背負った子供にボカスカ当たり親がなんか騒いでいたので、謝ろうと思って振り向くがどんどん流されていってしまった。何か見ようと思ってもその通りは、立ち止まれなかった。

やっとのことでメルカドをぬけ、やっとこパナハチェル行きのバスに乗る。だいぶ空いてるなと思ったのは、間違いだった。どんどん人が乗ってくる。これでもかと乗ってくる。長椅子に3人づつで、長椅子と長椅子の間(通路だけど狭いので椅子に座るのと同じになる)に1人座る、長椅子と長椅子の間に座ってる人と人の間に一人立つ、と言った具合にぎゅうぎゅうに押しこまれてやっと出発。

私もシタールを半分抱えて長椅子の端に押し込められる。出発してからもまだ乗せるのか?と思ったら、どんどん人を乗せとうとう、バスの助手くんは乗るところを失い、スパイダーマンのようにバスの側面にしがみついている。バスは、さすがに重いらしく、うなりを上げて山道を登る。つらそうだ。

来たときと同じく山道を登る、どんどん登る。途中、霧に覆われ視界0。だが、霧の中をどんどん登り、頂上近く一変して霧が晴れる。一辺の雲一つない晴天だった。雲の上に出たのだ。山間を見ると雲しか見えない。これは、すごい。こんなのは、はじめて見たのだ。しばらくすると下りになりまた雲の中に突入。下りになった途端、一変してスピード狂に変身するバスの運転手。手と足に力が入り、やっぱり自然に腹にも力が入る。つらい。

きつい下りのペアピンカーブを何度も耐えてやっとパナハチェルについた時には、ガマンの限界に達していた。早く荷物をくれとバスの助手クンにせがみ、急ぎ足で前回お世話になった宿へ向かう。 やっと、落ち着いたが腹の痛いのは治まらない。そんなに悪いもの食べたのか?同じ物食べてるうめちんは、全然平気なのに。なぜ?考えても分からないので今日は、早く横になろうと思う。

99.11.19(金)