「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記グアテマラ編

99.10.24(日)

日本人が数人通う織物教室があるというので、見学と村の散策を兼ねて、朝早くバスに乗ってサンアントニオアグアスカリエンテス村へ出かける。

15分くらいバスに揺られると眼下の山間に村が見えてくる。山の斜面には、畑が一面に広がっていた。 バスを降りしばらく歩き、竹の垣根の細い小道にそれ一軒の民家の戸をたたく。広い庭にほったて小屋が数個並んでる。物置かと思ったがそれが住みからしくのぞくと、ベットなどがおいてある。広場の真ん中にトイレとお風呂がありちゃんと水洗トイレ。家よりトイレの方が立派なんて驚いた。

織り機は、まったく原始的なものだった。メキシコでは、足で下糸と上糸を交差でき横糸を半自動で流せる機織機だったが、ここは、形の違う数種類の棒と棒を柱に固定する縄と腰に固定するベルトだけである。これだけであんなすばらしいウイピルが作れるなんて、ここの人達は「すごい」の一言だ。

しばらく眺めてちょこっと織らせてもらうことにした。原理は分かるがいざやってみると難しい。下糸と上糸の交差がなかなかうまく行かず、横糸がうまく通らない。うまくいったかと思って上から糸を調子よくトントンと押さえてよーく見ると横糸が上糸の上に出てしまってるのが数カ所ある。また、やり直しだ・・・眼を凝らしてやり直してやっとうまくいったと気を緩めた瞬間、今度は縦糸が棒から外れてしまって大騒ぎ。結局、先生を呼んで直してもらうことに・・・ひょいひょいと直してる先生を見て、やっぱりこういう仕事は長年の経験が必要なんだとしみじみ思った。そこで織物を習おうかと思ったがだいぶ根気が要りそうだし、ここまで通うのがめんどうくさいのでやめてしまった。

朝、早く起きたのでベットにだらっとすわった途端、深い眠りについてしまったらしく気がついたら辺りは暗く、時計を見ると7時をまわっていた。もう、食材屋は閉まってしまったし、そんなにお腹も空いてなかったので夕食をやめにして、うまいコーヒーをお替わり自由で飲ませてくれるというカフェへ行くことに。

本当においしいコーヒーだったので3杯も飲んで、閉店まで難しい話しに花が咲いた。 ここのカフェの横に小さな食材屋があって、割高だがもやしと豆腐が買える。豆腐ってどんな豆腐かと思って聞いてみたら「今日はない。火曜日に入るわ」と言われ見れなかった。もやしは普通日本で売ってるもやしだった。Q4.5(Q1=15円くらい)とだいたい日本の値段といっしょくらいだが、こっちにして見れば、350mlのコカコーラより高い。価値からすると日本の値段の10倍くらいする計算になる。でも、食べたいなぁ。 旅行に出る前は、こんなに日本食が恋しくなるなんて思わなかったです。はい。

99.10.23(土)