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先住民族の国グアテマラ 99.10.22

 グアテマラの事をはじめて聞いたのは、旅行好きの友人の奥さんからでした。その友人の家に行った時、10体ぐらいの小さな人形が紐で縛られた人形が赤ちゃんのところに置いてあったのです。

 ウメ「このおかしな人形なに?」

 友人妻「これはね、グアテマラの人形なの。」

 ウメ「グアテマラ?どこ、そこ。」

 友人妻「南米、中米かな?」

 ウメ「どんな国なの?」

 友人妻「ん、すごく織り物が綺麗な国なの。色々な色彩があって…。写真集あるよ。」

と言って、写真集を見せてもらったら、そこには世界のどこでも見られない独特な色彩世界が広がっていたのでした。梅はもともと民族楽器やら民族衣装やら、民族〜と付く物が大好きだったので、いつかその国に行ってみたいと思ったのでした。その時はまさか自分が一年後にその国に旅行するとはぜんぜんおもわなかったのですが…。

 と言うように、グアテマラは非常に民族衣装が豊かな国です。グアテマラの民族衣装は、「ウィピル」と呼ばれ、グアテマラ中ではないですが、グアテマラの大部分でこれを着た女性を見かけます。

 グアテマラのウィピルを主にした民族衣装はその素晴らしさ、色合いから「グアテマランレインボー」と呼ばれており、諸外国でも非常に人気が高いそうです。

 ウィピルは村ごとにその色合い、模様が違います。街ごとに模様が違うので、現地の人だったらその模様を見て「このウィピルを来ているからこの人はどこの村の出身だ」だと判別できると言います。

 ウィピルは普段のよそ行き着なのですが、それは財産でもあります。たとえば、グアテマラシティ近郊にサンアントニオ・アグアスカリエンテスと言う村がありますが、ここの村は美しいウィピルで良く知られており、よその村の人でも結婚するときに自分が裕福である事を証明するためにそこの村のウィピルを買う(作ってもらう)と言う話です。

 民族衣装が豊かであると言う事は、とりもなおさず民族色が豊かであると言う事を意味します。この国の人口比率のうち、60%が先住民族(インディヘナ)であると言う事ですし。

 面白い事に、インディヘナの人達は私達アジア人と顔つきが非常に似ています。日本人の中でも日本人離れした顔の人っていると思うのですが、そんな感じの顔の人が多いのです。さすがに、日本人?って間違えるほどではありませんが、日本人をグアテマラ人に間違えてしまう事はたまにあります。(^_^)

 人類は、アフリカで生まれ、大陸を通って南アメリカにたどり着いたと言いますが、まさにそれを証明するかのようです。そう言えば、アメリカインディアンも考えてみるとアジア人に似た顔つきをしていますね。

 しかし残念な事に、現在グアテマラの先住民族は非常に抑圧され、差別されています。1992年にノーベル平和賞を受賞したリゴベルダ・メンチュウ氏をはじめ、多くの先住民族の人々が抑圧されている現実を良くするために戦っていると言われます。

 彼が受賞したノーベル平和賞は現在メキシコの人類学博物館に置いてあり、グアテマラの先住民族の抑圧がなくなるまでグアテマラには持って帰らないそうです。一刻も早く、グアテマラのそう言った状況が良くなり彼のノーベル平和賞がグアテマラに帰る日を願ってやみません。

グアテマラに興味が出たあなたは、「グアテマラ」HPをどうぞ。

モドル