「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記エルサルバドル編

99.11.28(日)

昨夜、遅くまでうめちんとHP作りをしていた。いつのまにか、フロントも体育館みたいなフロア−も電気が落ちて静かになっていた。時計を見ると夜の11時30分。

トイレに行こうと入り口のドアを開けて、ふと体育館みたいなフロア−を見ると数台の車と真ん中に白い机が置いてある。はて、あんなの置いてあったけ?と薄暗い中、てくてく近寄って目を凝らしてびっくり!?人が寝ていた。白く見えたのはベットに白いシーツが掛けてあるからだった。そのまま歩みを止めずUターンしてトイレに向う。

すれ違ったうめちんに人が寝てると教えたら、うれしそうに見に出かけ、うはうは笑って帰ってきた。ブーンと車が出て行く音と共に「俺は、まだ眠いんー」と叫ぶ声。フロアーの真ん中で寝ていたオジサンが無理やり起こされたらしい。

首都、サンサルバトルに向けて出発。パンアメリカンハイウエーに乗ってバスは軽快に走る。あれれ、ハイウエーなのに人が歩いている?おや、自転車が車道を走ってる・・・キキキーッ、100kmで走っていたバスが突然、急停車。何かと思えばハイウエーの真ん中で人が乗り降りしてる。後ろから走ってきた車は、手馴れたもんでスピードも落とさずバスを避けていった。へたくそだったら玉突き事故この道は、本当にハイウエイなんだろうか?と疑問に思ってしまった。

山から街へ、何事もなく順調に進む。でこぼこのハイウエイから綺麗な立体交差の道路に変わった頃、サンサルバトルの西バスターミナルに到着。セントロ行きのバスに乗りかえる。首都なのだが、人通りがあまりない。静かな道を走りつづける。しばらく走ると一変して、たくさんの露店が並び、人々が忙しそうに往来する通りに出た。すごい、こんなに人がいる、活気にあふれていた。5年前まで本当に内戦をやっていたんだろうか・・・グアテマラよりはるかに明るい人達、物も豊富過ぎるほどそろっている。

しかも、グアテマラより安い物価で物が買えてしまう。夜も昼も道路工事に着手し、地方のでこぼこ道を速攻で修復している。この国は、あと5年もしたら・・・ものすごい勢いで成長しているように思えた。

夕闇が迫る。みんな足場やに家路につく。暗くなると危険だと宿のオヤジが教えてくれた。「この街で一番危険なところはどこだ?」と聞いたところ、「全部だ、十分、気を付けるんだよ」とまじめな顔で言い渡された。夕闇が迫る。みんなと一緒に家路を急ぐ。

 

 
99.11.27(土)