「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記エルサルバドル編

99.11.27(土)

ラーラーララー、音楽と共に歌声が聞こえる。大きな話し声も。ドアの方を見ると隙間からドアの形に光が漏れている。時計を見ると6時前。なんだってこんな時間からうた歌ってんだか。夜は早すぎるし、朝も早すぎるよ。明るくなると同時に仕事始めるのかと思った。

ホテルを移ろうと、町へ出る。昨日の静けさとは打って変わってにぎやかな通りに変貌していた。メルカドが近いせいか、人の往来も激しく、車もぶんぶん走っているし、露店や商店がいっぱい出ていた。昨夜の静けさは何だったんだろうか・・・

程なく次ぎのホテルが見つかる。ドア一つの狭い通路を抜けるとバスケットが出来るんではないかと思うほどの広い空間が現れる。何に使うと言うわけでもないように車が2台置いてあるだけの、変わったホテルだ。

お金を払うとき、宿帳を覗きこむと、私達より安い値段で泊まっている人達がいる。1人分にしても少な過ぎる?「これ何」と宿の青年に聞くと「これは中からしかカギが掛からないし、時間貸しだから」と言う???うめちんが「プータ(娼婦)用だよ、ほら入り口にいる女の人達」と教えてくれた。えーあの巨漢のおばさん達のこと???びっくり。娼婦宿だって事より、あのおばちゃん達が娼婦って言う方がびっくりした。失礼だが、まじまじと見てしまった。それと、ここの女の人は、昔は男であったろう顔つきの人が多い。声もなぜがダミ声。しかも、うめちんと同じ背丈で横にもでかく、足を見ると筋肉隆々といた感じだ。「本当に女の人ですか?」と聞いて見たいが、怖くて聞けるはずもなかった。

町の散策に出かける。ホテルを出る際に「8時半には閉めるからそれまでに帰ってきてくれ。銃を持った奴らがいて危ないから」だそうだ。バスに乗ってセントロに行こうと歩き出したが、バスに乗るまでもなくセントロについてしまった。小さい町だった。午前中で、一通りみて回れてしまった。早めにホテルに帰って来てしまうが、やっぱりやることがない。

 
99.11.26(金)