「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記エクアドル編

2000.11.4(土)

 ツンベスの町を超え、ペルー側の国境へ。前回来た時は、ここでバスにおいて行かれたっけ・・・自称イミグレガイド達がスタンプスタンプと寄って来るが、前にきたことあるんだよと言うと「なぁんだ」と散っていった。両替屋さんもエクアドルの通過がドルになって0のマジックが通用しなくなったかどうかわからないが、さっぱりと言う感じがした。聞けば「んーみんなドル札は持ってるからねぇ。ペルーソルはもう使わないだろ?あまりないの?替えて上げるよ」とこんな感じ。ちょっと活気がなくなったようなツンベスの国境。

 すんなり、出国のスタンプをもらいエクアドル側へ。エクアドルの国境の町ウアキージャスの手前にペルー側のアドアナがあった。ここで車の一時輸入許可証のキャンセルを済ませ、人と台車と露店が絡み合ったウアキージャスの町へ車をゆっくり進める。そんな中に数人の白人系旅人がうろうろしていた。自称ガイドがタカっている。そして、タクシーの方へ向かって歩いて行く姿が見えた。イイ鴨なんだろうなぁとぼやっと見ていた。

 ここの国境は複雑なのだ。ツンベスの町でウアキージャス行きのバスに乗るとペルーのイミグレは素通りで、言えば降ろしてくれるが、待っていてはくれない。ペルー人は、フリーパスの様だ。スタンプをもらって高いバイタクに乗るか歩いてウアキージャスに行くしかないが、ここのエクアドル側国境の町には、イミグレがない。イミグレは、町外れの幹線沿いにある。だから、エクアドル側からバスで直接このグアキージャスに来ては当然、出国できない。

 エクアドルバスはそんなに冷たくないはずなので、乗ったバスに一言「イミグレに寄ってくれ」と言えばスタンプを押してもらっている間、待っていてくれる。入国したときも、コレから乗って行くバスの運転手に一言告げればちゃんとイミグレに寄ってくれるはず。わざわざ、タクシーを使って行く必要はないし、イミグレでバスを拾えるとは限らないからバス会社に確認するのがいいような気がする。でも、ウアキージャスの町で一泊とかするのなら、話が変わってくるかもしれないので、町の入り口にいる国際警察に確認をしたほうがいいかも。以前は相当迷った私達。今度は、迷わず、キトへ向けて出発した。

 エクアドルの道は、凸凹が多く路面状態がよくない。サスの弱い牛次郎で走るとよく分かる。細かい振動が絶え間無く体に伝わってくる。大きな穴も開いていたりして、夜は気をつけて走らないと危険なので少し大きな町で宿をとることにした。ガススタで「宿はどこにある?」と聞くと「町一番のホテルがあそこにある」と道を教えてくれた。「町一番だって、シェラトンかな?」なんて冗談を言ってるうちにホテルが見えてきた。

 なるほど、町一番と言うだけあって、立派な外観。高そうなレストランもついていて、広い駐車場もある。駐車場の脇にはなんとウォータースライダー付きのプールがあった。これは、高いかも?そう思ったが、値段を聞きに行った青山さんがうれしそうな顔で帰ってきた。「シングル6ドルダブル7ドルだって、ここにしよう」そうだ、町一番と言ってもここはエクアドルだった。通貨切り替えで物価が多少上がったとは言え安くて当たり前なのだ。やっと安い国に帰ってきたのだ。ケチな二人には、涙があふれんばかりにうれしかった。

2000.11.3(金)