「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記エクアドル編 2000.11.5(日) 豪華なホテルを後にして、北へ、なつかしのバーニョに向けて出発する。エクアドルの幹線道路は昨日も書いたが路面状況がよくない。しかも標識と言うものがほとんどない。まあ、分かれ道などには、ほとんどと言ってイイほどガススタがあるので聞けば親切に教えてくれるが、一人一人、違うことを言う。間違っているのではなく、そこに行くのにたくさん道があるだけらしい。「この道を行けば近い。でも、とても悪い道だ。こっちから迂回をして行けば綺麗な道だぞ」そんな説明をしてくれる。道を選べるという利点付きと思えばいいのかもしれないが・・・選択を誤ると大変なことになるのは言うまでもない。 そして、リオバンバ経由でバーニョに行くことにした私達。どんどん標高をかせぐ牛次郎。3500mを越えた辺りで勝手にエンジンが切れてしまう変な現象が発生。馬力も出ないし、なくなったと思った不完全燃焼を起していた。ブレーキも圧力に負けてかブレーキ液がタイヤ部分から吹き出す始末。コレは、一種の高山病か?アンデスの廊下といわれるくねくね道路をだましだまし走る牛次郎。霞んだ青空には、真っ白な雪を頂いたチンボラソ火山が私達を見守る。 バーニョ手前のアンバトと言う町に差し掛かったとき、青い空にコトパクシ火山から煙が吹き出しているのがはっきり見えた。そうこうしているうちにコトパクシ火山の山頂は雲に巻かれて見えなくなってしまった。夕暮れ時、霧に包まれる急な坂道を下る。どんどん下る。霧と共に、鉄が燃えたような異様な匂いが漂って来る。そして、どうにかこうにか、バーニョへ到着。そのまま、温泉へ向かう。滝を見ながら旅の垢を落とし、宿へ。バーニョは火山から開放された訳ではないのだろうか?宿の窓ガラスにガムテープが張ってあるのを見るとそう思える。 |
2000.11.4(土) |