「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記エクアドル編

2000.5.4(木)

 蒸し暑い・・・夜行バスは寝苦しいバスに変わっていた。外が、薄明るくなり始めたころ、どんよりとした雲が空を覆い雨が降ってた。荒れた湿地の草原に茶色の川が流れている。そして、大きな大きな茶色の川が現われた。緩やかな流れの中を1艘の船がゆっくりと進んで行く。遠くに鈍い光の束が見えた。バスの助手君がチケットを回収にやってきた。もうすぐ、グアヤキルだと・・・

 グアヤキルのバスターミナルは大きかった。しばらく、ベンチに座りボーとする。これからどうしようか?なにも見る所がないグアヤキルに一泊する?名物のマングローブカニ食べに行くしか能がないね。なんて考えてたらめんどくさくなっしまった。

 「・・・このまま、海に、リゾートに抜けちゃおうか・・・うん、そうしよう」早速、チケットを探しに行くうめちん。エクアドルッ子のリゾート、マンタと言う所に行く事に決定。すぐ、バスが出ると言うので急いでバスに乗りこむ。グアヤキル、バイバーイ!!

 競争相手がいないバスはすこぶる速かった。本当に恐い速度で緑の生い茂る、田舎道をぶっ飛ばす。時折、昇降のためにスピードを落とすが、停まりはしない。みんな、駆け足、飛び降りスタイルの命がけ。さすがに年寄の乗り降りだけは、ちゃんと停まっていたけど・・・

 すえた潮の匂いと共に街が見えてきた。あれがマンタだと言う。ええ、これがリゾートですか?と聞きたくなるようなドブ臭さと汚い町がそこにあった。白い砂浜に青い海を想像してきた私達。「なんだか、間違っちゃったみたいだね、うめちん」ガックリである。このまま、違う所に移動しようとも思ったくらいだ。でも、またバスに乗るのかと思うとどっと疲れが押し寄せ、足はホテルに向かっていた。

 ホテル街は、海の近くにあった。どこもかしこもドブ臭く街は汚かった。市場が近くにあり、多くの警官が歩きまわっている。食事をしようと市場をうろついていた私達の跡を警官がずっとついて来てくれた。結構、危険な所なのかもしれないと思った。丁寧にお礼を言って市場を後にした。

 海岸に出ると、あの臭い海で泳いでいるエクアドル人を発見。ビーチボールしている人もいた。正直、驚いた。この汚さと臭さが気にならないのか???ここって本当にエクアドル的リゾートだったんだと頭を打たれた感じだった。

 明日には、必ず、ココを去ろうとうめちんと誓った。

 
2000.5.3(水)