「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記エクアドル編 2000.5.3(水) 昼過ぎのロハ行きのバスに飛び乗り、ビルカバンバに別れを告げる。 USドルの現金もスクレの現金も底が尽きてきたので、ロハの街で両替をする事に。やっぱりUSドル現金は強い。エクアドルは、2年後の自国通過の変更に備えてかどうか知らないが、USドルがどこでも通用するので、チェックをスクレではなくUSドルに替えたいと思っていた。 さあ、問題です。チェックがを両替してくれる銀行で100ドルのチェックをUSドルに両替すると一体いくらの手数料が掛かるのか?・・・・・ピーン。答えは、約5ドルでした。では、スクレでは、一体、いくらの手数料が掛かるでしょう?・・・・・答えは、約2.5ドルでした。さあ、私達は、どちらで両替した方がよいでしょうか?・・・・答えは簡単ですね、と言う事でスクレをUS100ドル分(手数料込み)もらうことにしました。 窓口のお姉さんが、手続きをしていた。お姉さんが、パソコンの打ち込みを止めて、ふいっと足もとの棚を開け、輪ゴムで留めてある2cmほどの札束を取りだした。わあ、すごい札束だなぁ・・・なんて思っていたら、数えもせず、そのまま目の前の箱にポイっと投げ込んだ。そして、引き出しから数枚の札束を取りだし2,3度数え、うめちんのパスポートと領収書といっしょに箱に投げこみ、ガチャッとレバーを押した。と同時に目の前に先ほどの札束一式が現れた。一瞬、目を見張り、そして、笑いがこみ上げてきた。2万スクレ札が100枚そこにいた。 一生懸命腰につけたお大事袋に入れようとしているうめちんをみて、また、大爆笑してしまった。「そこには入らないよ、うめちん・・・」「・・・どうしようか?」無用心だがバックにそのまま突っ込んだ。これだけ札があると日本円に見えていたスクレも安く見えてきた。と言うか、見ることにして使わないと減らないのではないかと思ってしまった。今度こそ豪遊できるのでは?とちょっと期待。 田舎で心の洗濯、そして、懐も温かくなった所で、夜行バスでグアヤキルへ。車内のライトが消えると闇が訪れた。目が慣れてくると、夜空に満天の星が見えてくる。天の川までしっかり見えた。突然、目の前に真っ白な雲が現われた。バスは、雲に吸い込まれて行く。寸分先は霧。真っ白な世界へと変化する。時折、雲間から星が見え隠れしていた。そして、パッと雲が切れたかと思うとバスは、また、雲の中に吸いこまれて言った。バスのライトに照らされて、どこまでも変わらない白の世界が続く。 |
2000.5.2(火) |