「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記エクアドル編 2000.5.2(火) 朝露が輝く木々に囲まれた庭は、空気が美味しかった。排気ガスの匂いも光化学スモッグもココには無縁だった。 朝ご飯を食べ、散歩に出る。のんびりと豆を干すオバチャンの傍ら鶏が歩き、豚が散歩する。村の外に出ると緑がいっぱいだった。どこかで藁を燃やす匂い、肥やしの匂い、草が日に干される匂い、牛が鳴き、馬のひずめの音がする。人々は、畑仕事に精をだす。何もかも「田舎」だった。 大きな建物がぽつんと草原に建っていた。どうやら病院らしい。入り口をよく見ると「HOSPITAL KOKICHI OTANI」と書いてる。その上に小さな木の看板がかけてあり「大谷孝吉病院」と書いてあった。え、こんな所に日本人病院?と思ったが、大谷孝吉さんが作った病院だった。どうして、こんな所に作ったかはわからなかったが、えらい人がいるもんだと思った。 午後になるとどんよりとした雲がすっぽりと村を覆う。そして、雷鳴と共に大粒の雨がポツポツと降ってくる。いつまでも、いつまでも降り続く雨・・・ココだけ、ゆっくりとした時が流れているようだった。 |
2000.5.1(月) |