「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記コスタリカ編

99.12.30(木)

 昨日、さんざん話し合った結果、チリに飛ぶことに決定。うめちんがチリと言い出したので、なんでチリ?と聞くと「ガイド見てたら、行きたくなた。だって、魚介類がおいしいって言うし、宿もそんなに高くないよ。しかも、マゼラン海峡で釣り出きるし、氷河トレッキングもできるんだ。これは行くしかないよ」ともう必ずチリに行くんだという顔で私に訴えてた。私も氷河は見たかったし、魚介類好きだし・・・宿が安けりゃなんとかなるとチリに行くことに決定。

 幸いチリのサンチャゴまでの学割チケットも出てるので、話しは早い。早速、旅行代理店に行ってチケットを購入。12月31日に飛んで見て、飛行機の上で年越しってイイね、でも2000年問題が・・・なんて夢見ていたが、「明日のフライトはいっぱいだ」ともろくも夢は崩れさり、結局1月1日のフライトになってしまった。

 「パタゴニアでトレッキングするのにテントが欲しいんだ」と、うめちんが宿の掲示板に「テント買います」の張り紙を掲げたが小さいテントなら在るんだけどと言う人しか声を掛けてこなかったので、テントを買いに山やを探して歩く。デパートに行った見たがこんなの背負って歩けませんと言うようなオートキャンプ用の重いものばかりしか売ってなく、ここでは購入を断念。師走で商店が軒並み閉まっているので探すのに苦労する。やっと見つけた山やらしき店は、一風変わってた。

 ウインドウを見ると確かにテントとかバックパック、アーミーナイフやコンロなど山屋らしき商品が並んでいた。テントが売ってる!と商店に入って爆笑、そしてびっくり。ギターピックに始まりダーツの矢、うんちの置物に大人のおもちゃ、ショーケースを見ると拳銃やライフル、刃渡り30cmはあるアーミーナイフ、それどころか日本刀や日本小刀、手裏剣まで売っている。なんで、こんなの売ってんの?しかも、どう言う関係があるんだこれらの品物はというコンセプトの無い商品の陳列。

 「この拳銃、本物?私達ツーリストも買えるの?」と聞くと「もちろん本物だ。君達も買えるよ」と簡単に答える。「いやいや、私達はテントと釣り針だけで結構、ははははは」と本物をまじまじ見たこと無い私達は、しげしげと眺めてしまった。ふと横を見ると店のオヤジが拳銃を持って客の少年に何か説明している。あの少年、あんなの買ってどうするのと思っていたら「耳ふさげ」と店のオヤジが叫んだと思ったらパー−ン!!銃口を床に向けて試し撃ち。少年の顔が薄ら笑っている。一瞬ヒヤット何かが背筋を走り少年が恐ろしく見えた。確かに9500コロン位〜(約3500円位)と安く買えるがこんなものは彼に与えない方がイイと心の中で思った。あんなの突きつけられたら即、降参だよねと二人で顔を見合わせながら店を出た。

 宿に帰ってきて、一息ついたらうめちんが眠ってしまった。なんだ疲れたのかな?と思いそっとしておくことに。洗濯をしてシャワーを浴び、部屋に戻るとまだ眠っていた。今日買ってきた、咳の薬が効いたのか私の喉はだいぶ調子が良くなっていたが・・・突然むくっと起きあがったうめちんの第一声にガックり「頭痛いよ」だそうだ。私の風邪が移ったとしきりに言っている。そうだよね、四六時中いっしょにいれば移るよねぇ〜くっつくなって行ってもくッつてくるくせにとちょっと心の中でひねくれて見たが、申し訳ないことをしたとすごく思った。今は、バファリンを飲んで寝ているが、明日は元気に起きあがって欲しいと心から願った。

 
99.12.29(水)