「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記コスタリカ編 99.12.29(水) 前からめがねの右側の耳掛けの調子がおかしくどうもしっくりこない。あまり気にしないでいたが今日はどうも気になる。めがねを外しよく見てみると・・・ねじ穴が一部折れて破損している。ちょっと力を入れたらぽろっと耳掛けが外れてしまった!?○△×□!?悲劇、これが無いと歩けない私・・・声も出なかった。取り合えず、折れたところからそっとねじにはめこんで、メガネ屋さんに向う。 途中、うまいチェロスをかじりながらサンホセの目貫通りを歩く。サンホセの少し冷たい風が心地よかった。 師走って感じが街中に漂っている。銀行が軒並み閉まっている。それといっしょにデパートや商店まで閉まっていた。それなのに街には人がわんさといる。 当然、メガネ屋も閉まっていた。何軒か廻ってやっと見つけたメガネ屋で言われた言葉は「直りますが、部品の取り寄せに10日くらいかかります。壊れたものを溶接して直すと3日くらいで直るけど、年末年始は店が休みだからもうちょっと掛かるわね」これは・・・ここに3日もメガネを預けろってこと?そんな3日も盲目でいるのはつら過ぎる。新しいめがねは日本と同じ位の値札がついている。と言うことは、レンズ込みだと日本より高くなるじゃないか。考えた。こう言うところでケチが出てくる私、セロハンテープを買いに行こうと店を出る。もっと安いところで買おう!と心に決めた。 ふらふら目貫通りを歩いていると、道路と同じラインにMuseo de Oro」と看板が見える。階段を降りて行くとそこには、黄金博物館と観光案内所があった。「サンホセで一番見たかったんだ、サンホセに来たらこれを見ないと」といつも博物館なんてと嫌がるクセに珍しく博物館には入りたいと手を引っ張って行く。学割でチケットを購入、ボディチェックを受けて入館。 なんとビックリ、コスタリカのお札博物館があった。こんなの展示してお札の秘密をみんなに公開したら、ニセ札が大量発行されて困るんじゃないのと言う位ほど細かく説明されていた。 現代画展や黄金率画家の巨匠展などやっていたがスーと横目で見て、本命の黄金展示に足を速める。地下への階段・・・入り口がもう地下1階なのですでに2階・・・を降りて行くと目の前は黄金の山だった。 地下2〜3階にスペイン人がやって来る前のものすごい数の黄金が展示されていた。おおっ!と食いいる様に展示ケースに張り付くうめちん。目が輝いている。博物館に興味があるっていいことだと思っていたら、大きな金の塊の前で「これだけあったらいくらで売れるかなぁ?」ああ、ナントゲンキンナコトダロウと思ってしまった。やっぱりうめちんはうめちんだった。 さんざん黄金が展示してあって最後のオチは、スペイン人がやって来てキリスト教の名のもとに黄金を軒並み奪って行った事がかかれた大きな絵だった。なんだ、それが言いたかったのかと笑いながら、30cmはある分厚い扉を横目で見ながら博物館を後にした。 その足で旅行代理店に向い、サンホセ〜カラカス(ベネズエラ)の飛行機の予約を取ることにする。どこに行こうか悩んだ挙句、ベネズエラからブラジルに一気に降りようと計画を立てた。幸い、カラカス行きのチケットは学生割引が聞くので非常に安いという情報を昨日GETしていたので、話しは簡単だと思われた。 旅行代理店のカウンターで行き先を告げると「カラカスには行けないよ」え!なんで?「今、カラカスの空港は閉鎖してるから」はぁ、テロとかクーデターとかあったの?昨日はそんなこと言ってなかったじゃない。なんでも、大きな台風がやってきて6000人の人が亡くなったそうだ。空港も大きな被害を受けてしまって大変らしいとのこと。航空会社に確認の電話も入れてもらったがやっぱり閉鎖していていつ再開するか分からないそうだ。これじゃ、飛行機でしか行けないギアナ高地どころじゃなくなった。また、一から予定立て直しするしかな。そこで考えていてもしかたないので明日またくると言って旅行代理店を後にした。 この宿の部屋には、コンセントがなかった。と言うか、コンセントがあった形跡だけ残っている感じだ。宿のオヤジに聞くと「そんな部屋は無い」と言われショック。宿中コンセントを探して歩くが「NO USAR(使うな!!)」と張り紙までしてある。とことん電気を使わせないようにがんばっているらしい。 コンセントが無いと非常に困る私達。いつも気にして見ているが、今回はうかつだった。部屋も見ずに値段で決めてしまったからだ。荷物も解いてしまったし、お金も払ったことだし、いまさら宿を移るのはめんどくさいと考えるて考えてふと天井を見ると白熱球がまぶしく光っていた。そうだ、国民ソケット!! 前々から購入しようと思っていたコンセント付きソケットを探すことに。 日本では、国民ソケット1号とか言って売っていて便利に使っていたし、中米のあちこちで見かけたので、ここでも売っているはずだと思い必死に探した。メルカドをさまよい、街で行き行く人に聞きまくりやっとこ発見。これで宿のオヤジが宿泊人に電気を極力使わせないようにするというたくらみはもろくも崩れ、しかも私達はこれから部屋のコンセントを気にすることなく宿を決められるのだ。国民ソケットバンザイ!!非常に便利な物体だが、蛍光灯には使えないという欠点がある・・・が、私達が泊まる宿は往々にして白熱灯なので、関係無いのだ。 電気の件は一件落着。お腹が空いたのでメルカドでお買い物。ふらふらさまよい、一軒の魚屋さんで足が止まるうめちん。何の切り身か知らないがたくさん並んでいた。今にもよだれが出んばかりに眺めてショーケースにはりついている。しかも目の色が変わっている。「今日は、刺身にしよう」と夕飯のメニューが即、決定。 店員が「これ、ちゅちだ。ハポネスちゅち!」と言っている。たぶん寿司って言っているのだろうと思いながら、お勧めの切り身をちょこっとずつ試食させてもらって、トロのような切り身を購入。値段もそれなりに高かった。 帰ってくると、猛烈に喉が痛く咳が止まらない。しばらく横になり目覚めたときには声だけ和田アキ子に変身していた。あの頃は、はッぁ!冗談を言ってうめちんを笑わせて見たがすぐ喉が痛く咳が出てくる。熱を計るとちょこっと高めだったので、また、高熱で倒れると思い抗生物質を飲むことに。静かな宿に咳の音だけがこだまする。げほげほげほ・・・コンコンコン・・・ |
99.12.28(火) |