「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記チリ編

2000.1.29(土)

 雨が降っている。何もすることがなかった。作り途中のこの宿は、せわしなくたくさんの人が行き来しているし、台所を借りると何処からともなく視線を感じた。そういえば、昨日、町を歩っていると奇異な視線をたくさん浴びた。子供ならいざ知らず、いい大人もそんな感じで私達を見ていたように思われる。

 ちょっと買物をした時にここの人達としゃべったが、なんとなく早口で聞き取り難い。はて?今のはスペイン語?ともう一度聞くとスペイン語だった。でも、単語が妙に変なイントネーションで聞こえる。もしかして・・・私達とは違った訛り方してない?ここの人達・・・要するにここは、田舎なんだと思った。

 日本人なんかあまり見ないのであろうと町をぶらついたとき一軒のかわいい建物に「SAMURAI・SUKI」と大きな看板が出ていた。なんだ、あれ?と寄って見ると、そこは国際松涛館空手連盟プエルト・アイセン支部道場とクンフーを教える道場らしかった。こんなところにまで・・・と思ったが、まあいいんじゃないと軽く流してしまった。でもなんでSAMURAI・SUKIなのか・・・SAMURAIって言ったら居合とか武士道じゃない、何処か間違ってんじゃないの?と真剣に議論する二人であった。要するに暇人なのだった。

 明日は、釣りにでも行けるかなぁと心配げなうめちんをよそに雨は降り続く。こんなに雨が降っているのに川の向こうの夜空には大輪の花火が大きな音と共に咲いては、散って行く。雨の中、カサもささずに花火を見る人達。ずぶぬれだった。でも短い夏の楽しみには変わらないのだろうなぁ・・・。

 
2000.1.28(金)