「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記チリ編

2000.1.11(火)

 早朝のパイネ国立公園の玄関町、プエルト・ナタレス行きのバスに乗る。今日は、風が無く比較的暖かい。「プンタ・アレーナスがこんなに寒いんじゃ、プエルト・ナタレスはもっと寒いかなぁ。パイネはもっと寒いんじゃないかい?」と心配げに語る寒がりうめちん。「ここから北に向うんだから寒くなくなるよ。それにパイネは木が立ってるから寒くないって」といいかげんな事を言うが、もっと寒いかも・・と不安な私。そんな、私達を連れて出発した。

やはり、何も無い草原をひた走る。今、一生懸命舗装道路を作っている最中のようで未完の道路を真ん中にして砂利道をあっちへふらふら舗装道路を横切ってこっちへフラフラとイイ道を探して走っている。

 4時間ほどで到着。バスを降りると宿の客引きが私達にワァッと寄ってくる。一番安そうなところに付いて行くが、一軒目はハズレ。ドアにカギ無しの不安全で傾きそうな宿だった。さて、どうしようと交差点でうろうろしていると、タイミングよく少年が宿のチラシを持ってやってきた。じゃあ、と行って見た。ここは、カギもついていて安全そう、しかも、綺麗でよかったが、料金が高すぎて断念。この宿に紹介されて行ったところにバスがいっしょだった浅黒い旅人がいたが朝食無しでこの値段じゃぁとさよならした。

 はて、本当にどうしようと「地球の~」を出すがアテにならない。困っていたら、同じバスに乗ってきたもう一人の日本人に声をかけられた「もう、出かけるんですか?」と。事情を話すと「なぁんだ、もう出発するのかと思っちゃいましたよ。僕が居るところ空いてるかどうか分からないんですけど、行ってみます?」と言ってくれたので行ってみることにする。

宿につくと小柄なおばさんが出迎えてくれた。部屋は、相部屋で良ければあるという。少し考えここに宿を取ることに決める。

 夕食後、散らばった日本人達が飲みにやって来た。この最果てのような土地にこれだけの日本人(6人)が偶然、集まるなんてすごいことだと思った。そんなこんなで話しに花が咲く。ふと窓の見ると外が薄ら暗くなっていた。時計を見ると夜の11時。やっとプエルト・ナタレスの夜がはじまる・・・
 
2000.1.10(月)