「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記チリ編 2000.1.2(日) 結局、一睡も出来ぬままサンチアゴの街の明かりが眼下に見えてきた。真っ暗の空に別れを告げ滑走路に向け静かに降りていく。朝4時、ちょうど日本と12時間遅れの時差がある。言うなればちょうど日本の裏側に来てしまた訳だ。 チリは今、夏だと言うがどことなくからっ寒い。広い空港にいるからだろうか?冷たい冷気が足元から上がってくるようだった。市内までのバスが7時にならないと走らないと言い、両替屋も閉まっていたので、他の人達といっしょにロビーのベンチで横になりいつしか熟睡していた。寒さで目がさめる。穴明きのベンチで下から冷たい風がやってくる。辺りを見回すと遠くのロビーいっぱいに暖かそうな朝日が差していた。そして、私達が寝ている前をたくさんの人が行き来していた。目の前のバスカウンターの電気もついていた。両替屋も始まっていた。やっと、朝がやってきたのである。 空港を出ると澄んだ空気と張り詰めた寒さ、そして何処までも青い空が私達を出迎える。これがチリか・・・やっと南米にやってきたんだ。 市内行きのバスは寒むかった。朝日が当たると少し暖かく、光の中に白い息がかすかに見えた。澄んだ青空に砂漠的な山々が連なり、一斉に朝日の浴びて存在をアピールしているかのようだった。そんな道をしばらく走る。 小さな家々が道の両脇に見えてくる。それが次第に大きくなり、高層ビルが立ち並び、道路はいつのまにか8斜線ほどの広さになっていた。バスを降り、綺麗な広い歩道を歩き出す。高いビルに広い道路、1ブロックがやけに大きい。背の高いうめちんでさえ小人に見えた。正月2日と言うことかどうかは知らないが、地下鉄も閉まっていた。バスや車もそんなに走っていなかった。仕方ないので、安宿がある地区まで歩くことにする。街並みを見るとヨーロッパ的な建物と近代的な高層ビルが混在していた。歩道には、おしゃれな電話ボックスやゴミ箱、ベンチが100mおきくらいに現れ、信号もちゃんと動いていた。 朝日をいっぱいに浴びながらモネダ宮殿の前を通り、市庁舎の前を通り銀行街を抜け安宿を目指す。 部屋に荷物を置き、持っていた即席ラーメンを作って食べた。部屋に帰り、ベットに横になったら深い眠りに落ちてしまったらしい。車の走り去る音で目がさめたが、まだ昼間のように明るかった。時計を見るともう、夕方の4時だった。そんなに寝てたのか・・・でも外が明るいし、太陽もまだ高いところにいる。夕食の材料を買いに街へ出るが、寒いと思って長袖を着て出たが夏の太陽らしく容赦無く私達を照り付けさすがに暑かった。セントロのほとんどの道は遊歩道になっていてとても歩きやすい。アイスを食べながら、ウインドウショッピングする。ここは、なんでも売っていた。夕飯の材料を買ってスーパーを出た時もまだ、外は明るかった。一体、今何時だろう?と疑問に思った。宿に帰る頃やっと日が傾きかけ、時計を見ると8時ちょっと過ぎを差していた。一体、いつになったら日が沈むのかしら?と思ってしまったが、9時半頃には日が沈みやっと暗くなって来ていた。夏だから日が長いんだぁなぁ。 あれだけ、寝たのにまだ眠い。時計を見ると2時を差している。窓を閉めに窓に近づくと冷たい風がふいていた。ここは、朝晩は寒いんだ。夏なのにねぇ。と、身震いしながら窓を閉め、急いでベットに戻った。早く寝ないと朝がすぐやってくる。 |
2000.1.1(土) |