「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記ブラジル編

2000.8.4(金)

 オリンダはいい所だけど、こんな湿った部屋とは、オサラバだ。サルバドールに行こう。牛に乗りこむ。

 レシフェの大型スーパーに寄ってから、幹線道路に無事、脱出。一路、サルバドールへ向けて飛ばす、飛ばす。ものすごくご機嫌な牛次郎。ブレーキもオリンダで直してもらってだいぶ利くようになったし、何と言っても、エンジンの調子がすこぶるいい。

 とある町の数キロほど手前、道の真ん中に赤いポールが数個見えた。何故か通行止め。迂回路は、町へと続いていたので、前の車にひっついて、のろのろと付いて行く。その町の中は、先の記録的豪雨で、なんとも悲惨な状況になっていた。でも、そこには明るく笑いながらドロの排除をする人や、一生懸命、水を運ぶ人がいた。ブラジル人は前向きでいいなぁなんて思ってしまった。

 ポリスチェックで久しぶりに止められる。にこやかに国際運転免許証などの書類を出そうとするうめちん。と、おまわりさん。書類など一切見ないで「どこいくんだ?」と言ってきたので「サルバドールに行くんだ」と答えるうめちん。すると、唐突に「それは、無理だ」と言われた。それは、ゆすりたかりの部類か?それとも、道が間違っているから行けないのか?はたまた、今日中にサルバドールは無理だと言っているのか?それなら、今日中にいくつもりはないからイイのだが・・・一体どうして?

 大きなおなかをゆさっと揺らしながら「道がないからだ」と平然と答えるおまわりさん。「・・・へ?道がないって、どう言う事ですか?」おまわりさんが言うには、先の記録的豪雨でこの先にある橋が流されてしまったのだそうだ。えーーー、じゃあいつその橋は復旧するんですか?私達はどうすりゃいいの?悲嘆に暮れていると「ここから40km手前の町まで戻って、この道路を通れば、先までいけるよ。さあさ、戻った戻った」地図を見ながらおまわりさんが説明してくれた。天の声かと思いきや、えー戻るの?だったら、もっと早く言えって、ガソリン安くないんだからさぁ、そう、思った。

 しょうがないので来た道を戻り、迂回路へ。夕暮れが迫り、そして、真っ暗な道路にライトが灯る。心もとない牛次郎のライトを便りにガススタを探してひたすら走る。ぽつんと光るガススタのマークが目に飛び込む。たくさんのトラックと共にガススタイン。ずっと運転していたうめちん、お疲れ様でした。

 
2000.8.3(木)