「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記ブラジル編 2000.7.13(木) アマゾン川から冷たい風が吹きぬける。マナウスにしては、冷たい風だった。天気もパッとしない曇りだし。そんな中、バスに乗ってセントロへ。青山さんを驚かすために宿へ向かう。でも、彼はいなかった。すでに部屋は空っぽだった。空港へ行く?そう思ったが、昨日別れを言ったのでやめた。 同じ宿に長期で泊っている、旅人の所へ行くと、ラーメンを作りながらびっくりした顔で私達を見た。「あれ、どうしたんですか?昨日、見送りしたじゃないですか・・・」「いやー、船会社の都合で、船が出なかったんですよ」と言う事で、彼と一緒に街へ。 「ねえねえ、うめちん。ラジカセ欲しくない?」「欲しいね、でも、電源が無いんだよ。車の電源じゃ壊れちゃうし・・・」うーんと考えてる様子。そうだ、とばかりに私の手を引っ張ってどこかに急ぐ。ついた先は、たくさんの引き出しにこまごまとした部品を売る電子部品屋さん。「ナンチャラとナンチャラありますか?」「ん、あるよ」と訳のわからぬ宇宙語で会話をしているうめちんと店員。すると数個の部品が出てきた。「ここで、ハンダを貸してくれるか?」「ああ、いいけど」そう言って何かを作り始めたうめちん。見ると、丸い手が二つ、長い線が4本でた小さな物体が出来あがった。「コレは、何?」と聞くと「これは、車のバッテリーから電気を取って、ラジカセに使える様にする物体」だそうだ。へーこんなもの作れるんだぁ。なんだか、惚れ直してしまった。けど、そんなもの作れるんだったら、もっと早く作ってほしかったなぁ。と言う事で、スケルトンのかっこいいラジカセを安く購入。 これは、美味いよというガラナショップで、精力をつけて、港へ戻る。 「今日は、ちゃんと船出るから」みんなに言われて、ちょっと安心する。が、いつになっても牛次郎が乗ったカーゴは、走り出さなかった。後からやってきた、コンテナは、どんどん船に積み込んでいるのに。気になったので、ちょこっと、積みだしを見に行ってみた。なれというものは恐いもので、後ろの見えないコンテナをバックで狭い艀に積み込んでいた。しかも、速度40kmはゆうに出ていたように見える。急いで仕事してるけど、当分後だねぇ・・・呆然としながら、おとなしく待つことに。 トランプをしながら待つが、一向に船に向かう気配は無く、そのうち、眠くなって寝てしまっていた。 どのくらい寝ただろうか?突然の急ブレーキに目を覚ます。ようやく動き出したカーゴ。行ったり来たりしながら、艀に乗せている所だった。何度目かの往復でやっと所定の位置についたらしくようやく静かになった。そして、また眠気が襲ってきた。 |
2000.7.12(水) |