「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記ブラジル編 2000.7.12(水) チケットを買いにクラウディアの友達のガイドと港へ。魚市場がたくさん並び、にぎやかだ。当然、魚を買ううめちん。で、買ってきた魚を見せてもらうが、ピラニアと何とも奇妙な黒い魚がうごめいていた。いかにもうめちんらしいさかなだった。 コレは一体なんですか?すると「こっちは、ピラニアで、こっちは5億年前の古代魚だよ」「えーホントぉ?」まるで信用していない私。でも、見るからに気味が悪い。しかも、水から上げられてどれくらい経っているかわからないが、やけに元気に動いている。うーム・・・で、チケットは?「なんか、高いこと言ってきたんだよ。で、もっと安いところあるってガイドが言うから」で、別な船会社へ。そこでも高いこといわれる。どうすんの?ガイドさん?「よし、オフィスに戻ろう」へ!どういうこと?「取り合えず、魚を家において、オフィスに戻ろう。で、夕方またココにここにこよう」「・・・」意味もわからずオフィスに戻る。夕方4時に待ち合わせをして、一旦ガイドと別れることに。そして、取り合えず生ビール。 4時にガイドを拾って、再び港へ。すると・・・今日の船に乗っていけば450ヘアルでいいと言ってきた奴がいた。じゃあ、明日の船は?と聞くと550ヘアルだという。で、今日の船は何時に出航だい?と聞くと「8時までにココに来てくれればいいんだが」そいつは忙しいなぁ。でも、100ヘアルも安くなるんじゃ考えものだなぁ・・・よし!!今日行こう。そうと決まれば即行動。大急ぎで宿へ戻って身支度をととのえる。「みんないなくなっちゃったら、ベット4つくっつけて遊んじゃおう。でも、やっぱりさみしいなぁ」青山さんがポツリと言った。 牛次郎の前でみんなで写真を撮り、青山さんとお別れをする。小さくなって行く青山さんに向かっていつまでもいつまでも手を振った。また、会う日まで。青山さんとの別れを惜しむかの様に調子の悪くなる牛次郎。プスンとか低アイドリングでのろのろしか走らない。たまにギアが入らなくエンストしてみたりちゃんと港までたどりつけるのだろうか?と、私達をどぎまぎさせる。 でも、ちゃんと港に時間通りにつきました。そして、車専用のカーゴにゆっくりゆっくり積み込み。すると、カーゴのオヤジが「船に乗せるまで1時間から2時間くらい時間があるから、ご飯でも食べていてくれ」「・・・え、すぐ出るんじゃないの?」なんのためにこんなに急がせたんだ?だいぶ疑問に思ったが、そう思ってもしょうがない。 今朝買った魚を調理する事に。船会社で水を借りてピラニアと古代魚をさばく。ピラニアはいたって簡単。普通の魚と変わりない。でも、5億年前の古代魚はと言うと腹以外は、固くてナイフが刺さらず。うろこを取ろうと思ってもとげがあって手出しが出来ない。うーん、コレってどうやって食べるの?しばらく、ヒレを引っ張ったり、口をパクパクさせたりと遊んでいたが、どうせ美味しくないって・・・いっそ捨ててしまおうか?ななんて考え始めていた。ところが近くで見ていた船会社の人達が「そいつは、むちゃくちゃ美味いぞ。そうだな、焼いて食べるのがベストだけど、スープにして食べてもいいかも」「ねえ、これ、どうやってさばくの?うろこは?」「あ、うろこは取れないよ。内臓とってお終いかな」「・・・本当に食べられるんかなぁ・・・」「ああ、美味しいぞ」ちょっと料理する気になったので、圧力鍋でスープにすることに。 刃が立たないので半分にも切れないので、無理やりなべに押し込み塩だけで煮込む。すると・・・アーラびっくり、身はぐずぐずに壊れていた。スープを一口すすって見る。・・・う、うまい。ちょっと泥臭いけど、すばらしい出汁が出ていた。あの古代魚がねぇ・・・唖然。味噌と生姜で味を整え、ご飯といっしょに食べる。ピラニアもいっしょに煮込んだが、比べ物にならないくらい古代魚の方が美味しかった。魚は見かけによらないねぇ・・・そう思った。 で、先ほどから2時間も3時間も待っているのだか、一向に船に車を積み始めないのはなぜかと思い始めたその時、カーゴの運転手がやってきた。「なんかね、今日は船でないんだって。明日の8時に船が出るから、それに乗せて行くことになった」「は?今日、でないの?明日の8時って朝でしょ」「いや、夜の8時だ」「えーー今日の宿代払ってチェックアウトして来たのにーーー」文句を言ってもしょうがなかった。 ル、ル−ル、ルルルルルー〜風が吹きぬけ悲しくなる。今日は、宿があるにもかかわらす、車で野宿。明日は、青山さんの見送りにでも行こうかなぁ・・・ |
2000.7.11(火) |