「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記ブラジル編

2000.7.5(水)

 結局、サンタエレーナ・デ・ウアイレンまで走りきってしまった私達。グランサバンナのガソリンスタンドは、どこも開いていなかったらしいと言うか、姿形も見えなかったようだ。

 ブラジルのビザを取るためにブラジル領事館の前で待つ。開館の時間になったが、偉い人がやってこない。何で開かないの?遅刻か?そう思ってから1時間ほど待つとようやくやってきた。でも、とても親切な対応にまあいいかと思う。すんなり事が運び、昼前には、全員の90日のマルチビザが降りる。その足でベネズエラの移民局でベネズエラの出国のスタンプをもらいに行くが、今日はベネズエラの祭日なので営業していないとのこと。じゃあ、どうすればいいの?と聞くと国境でスタンプをくれるから国境に行けとの事。それならと国境に急ぐ。

 国境では、すんなりスタンプを押してくれた。無事出国。そのまま、ブラジル側のイミグレへ。ポルトガル語に戸惑っている私達にサングラスをかけた英語もしゃべれる陽気な二人組がいろいろ話しながら入国のスタンプを押してくれた。ボア・ビスタまでの車のペルミソ(輸入一時許可証)もすんなり出してくれた。無事入国。そして、いきなり検問。でも、何か他の国と違う。言葉か?いや違う。ものすごい温かい目で見守ってくれるブラジリアンがそこにいた。国境からボアビスタまでの道は、結構悪路だと思っていたが、それほど悪いというほどでもなく。たまに道路に穴が開いていたり、橋が妙に狭まり1台しか通れない幅だったりしたくらいだった。

 広大な草原地帯を走る。人も住んでいないのではないだろうか?時たま、湿地帯が広がるり、たくさんのなつめやしがポツラポツラと生い茂り、たわわに実をつけている。そんな草原にオレンジ色の太陽が沈む。草原が金色に輝き、美しい草原を馬が駈けていく。

 夕闇よろしくボアビスタに到着。銀行を探して町を走りまわる。道を尋ねれば親切に教えてくれるブラジリアンに連れられて、銀行へ到着。無事、ブラジルの通貨「ヘアル」を手に入れた私達。早速、ガソリンスタンドへ向かうが、ものすごい高いガソリン代にびっくり仰天。ベネゼエラの8倍もする。日本の値段と差して変わらないくらいだった。高い。目を丸くする私達。でも、牛次郎にご飯を与えないわけには行かないので満タンにする。さっき作ったお金が途端にすっ飛んでしまった。「ここ、ガソリン高いよ。コレからどうする」考え込む私達であった。

 
2000.7.4(火)