「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記ボリビア編

2000.4.3(月)

 ふと目が覚めると、1つしかない小さな窓からオレンジ色の日が差していた。寒さに耐えながら、カメラを持って2階のベランダに向う。ティティカカ湖に朝日が差し、オレンジ色に輝き、緋色の山々にますます濃いオレンジ色の後光が差していた。寒さで震える手でカメラを構えるが・・・ギ、ガーガッとそのまま動かなくなってしまった。どうやら電池切れらかった。ついでに自分も電池切れ。寒さに耐えきれず部屋に引き返し、毛布をかぶって部屋から後光を浴びることにする。そして、また一眠り。

 青く澄み渡った空がまぶしい。風はないがさわやかな感じがする。サンサンと降り注ぐ陽射しで輝くティティカカ湖。美しい・・・でも、早くコパカバーナに帰りたかった。ここのひねくれた住人ドモにはうんざりだった。

 4時に迎えに来る船をトランプをしながら待つ。強い陽射しのなか、何試合やったか分からないくらいゲームに没頭する。一体、この島に何をしにきたのか分からなくなったが、何かをしにきた訳ではないことに気がつき、まあいいかという気になった。

 4時。桟橋に行くと船が向こうからやってきた。程なく、コパカバーナに到着。夕陽に照らされたティティカカ湖を横目に宿に向う。

 無事荷物をもらったとき、宿のオヤジがやけにニコニコして「明日、ラ・パスに行くのか?」と聞いてきた。「ん?俺達3人はラ・パスに行くけど、パチプロはプーノに行くかも」と答えると「そうか、それは無理だ。残念だったなぁ。パロだってさ。明日から3日間パロだから、バスはないよ。

 今日、1本だけラ・パス行きがあったけど、もうないよ。プーノ行きは知らんな」「ぱろ」ってなんだ?でも、バスが動かないってことは、ストライキかなんかか?もう少し詳しく訪ねるとどうやらストライキらしい。私達とチャリダーはそんなに困らないが、10日後にペルーから日本に帰るパチプロを気遣ってバス会社に行って見るが「今日は、もうバスないわ。明日は、動くかどうか分からないけど・・・明日またきてみて」と言われるばかり。ストライキなんていつまでもやらないから大丈夫だよなんてパチプロを励ましながら、町をぶらつく。

 明日になったらバス動いてるよ、きっと。そして、明日は、ラ・パスだ。

 
2000.4.2(日)