「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記ベリーズ編

99.10.4(月)

横を向くと不意に何かにあたって目が覚める。まだ、バスに揺られている。暗い車中は、通路まで人がいっぱいに詰まっている。目覚めに何かにあったったのは、通路に立つオジさんのひじだった。もう一眠りして起きたころ、チェトマルのバスターミナルに着くが、朝の3時でまだ暗い。時刻表を眺めていると5時発のベリーズシティー行きの国際バスがあったので、チェトマル観光をしないでベリーズに行くことに。

5時ちょっと過ぎ、ベリーズのバスが迎えにくる。バスに乗ろうとするとバス助手くんに「あんたたち、どこ行くの?」「ベリーズシティー」「日本人?」「そう、日本人」「ビザもってんの?」「持ってるよ」「GOOD!!」と言って陽気に声を掛けてこられた。メキシコとはちょっとのりが違う。そう言えば、形、格好、肌の色も全然違うなぁなんて思ってしまった。

30分も走るとメキシコのボーダーが見えてくる。これは、いたって簡単。事前に銀行で出入国税を払っているので、出国カードを取られスタンプを押してもらって終了。また、バスに乗りこんで2分ほど移送、今度はベリーズのボーダーが見えてくる。バスの中で渡された出入国カードと税金カードを持って蚊が異常に多いイミグレーションを通過、荷物検査を受けてめでたく入国。

ベリーズってなにあるの?私もわかりません。バスの車窓を見ると荒れたサバンナと大きな川、それに低層の木のジャングルが代わる代わる出てくるのみ。たまにぽつんと家がある。たまにどっから沸いて出てきたのかバスに人が乗ってくる・・・。30分走っても、1時間走ってもあまり代わり映えがしない。いつのまにかウトウト眠ってしまったが気がついた時には、ベリーズシティーに着いていた。

町の中心に向かって歩き出すが、町並みがどこかなつかしい。二階建ての木の建物、狭い道路に側溝の歩道。細い十字路がたくさんある・・・昔の自分の田舎を歩ってる感じがする。そんな、道をひたすら歩くと大きな運河と回る橋が見えてくる。町の中心らしいがそんなに大きくない。町自体も大きくなく、未舗装の道路も多い。これが首都だったの?と思わせるほどである。

町を一巡して海に出てみたが、今朝の雨で泥水のように真茶色だ。町が近いために生活用水などで汚いのかもしれない。どちにしろ、カリブ海なのにこんなにきたない・・・泳ぐ気にもなれなかったが、梅ちんは釣をした後、魚がいないかどうか確かめに汚い海にもぐっていた。こんなに汚いのはショックである。肩がガク‐ンと落ちてしまった。しかも、ガクーンと来たのはそれだけじゃない。ベリーズは、物価が高い。食料も何もかも高くメキシコの2倍近くする。しょうがないので宿の女将さんが作ってくれる中華料理を食べることに。これが安くてうまい。明日は、海が綺麗だと言うキーカーカーという島に移ろうと思った。

99.10.3(日)