「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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さて、私達はメキシコを抜け、ベリーズにやって来ました。そもそも私達自身がベリーズってどんな国なんだろう?って来てみるまでわかりませんでした。大体にして、日本でベリーズの名前を聞く事は皆無。知っている人は多分相当の博識か、ダイビングマニアのどちらかだろうと私は思います。(^_^)
まず、ベリーズは非常に小さな国で、下の写真のようなおんぼろ乗合バスでも2次間も走れば国の端っこに着いてしまいます。国の大きさは多分四国ほど位しかないのでしょう。この国に来てみて改めて私達はアメリカ、メキシコの大きさを感じました。位置的にはメキシコの南にあり、カリブ海に面しています。カリブ海には、ダイビングをする人に有名な「ブルーホール」や、「キーカーカー」、「サンペドロ」と言うリゾートアイランドが点在しています。また、内陸に入れば、熱帯性のジャングルが広がり、ここでしか見る事が出来ないと言われる獏(夢を食う動物)や、豹などの動物も見ることが出来ます。ちなみに、私達はカリブ海でどうしても釣りをしたくってベリーズに来る事にしたのでした。
まず、ベリーズに日本人が入るにはVISAが要ります。これは、東京のベリーズ大使館でも取得可能ですし、メキシコシティーなどの周辺国でも取得可能です。私達はメキシコシティーで取りました。即日発行でUS25$。VISAを即日発行してくれるとパスポートを預けなくって良いので、非常に助かります。
私達はVISAを貰った後、そこで「ベリーズの観光情報ってあります?」って聞いてみたのですが…………。待つ事5分。出てきたのはホテルの案内が数枚だけでした。「他になんか観光情報は?」と聞いてみても「これ以上ない」の返事ばかり。壁に架けてあるベリーズのポスターには「Undiscovered&Unspoiled」と書いてあり、私達は「そもそも人間がいない土地しかないんじゃないの?」なんて言う疑問を大声で喋っていたのでした。
そして、入ってみたベリーズシティー。一応人間は居ました。(^_^)でも、住んでいる人は黒人さんばっかりでした。
家が木で作られている。木で作った家に白いペンキが塗ってある。家は何時立てられたものか分からない。家がまるで積み木で作ったように傾いでいる。バスターミナルを離れて歩いてゆくと、黒人のお母さんが歩いている。どこからかボブ・マーリーが聞こえてくる。ドレッドヘアのラスタメンが歩いている。そして塩の匂いがする。
ベリーズシティーは昔の日本を思い出させるような、非常に懐かしいにおい、懐かしい感じのする街でした。ゲームプログラマーだったウメは「懐かしい感じがする。なんか昔の横須賀ってこんな感じだったんじゃないかな?アメリカから来た黒人さんが居て、家は木で作られてて、でも傾いでいて。なんかシェンムーみたいだよね。」なんて、思ってしまったのでした。そういえば、シェンムーっていつ発売になるんでしょう?(爆)
そして、ベリーズシティーをよく歩きまわってみると。華僑経営の商店が非常に多いのが目に付きました。私達は、BonAventureと言うホテルに泊まっていたのですが、ここも華僑経営でした。華僑は全体の人口比率ではそんなに多くないものの、ベリーズの経済においては非常に大きな位置を占めていると思われます。しかし、華僑はそのせいかベリーズの人にそんなに良く思われていないらしく、鉄格子の中から物を売っていました。鉄格子の中には、レジ、商品、売り子がいて、客は鉄格子の外から、あれくれそれくれという訳です。こんな商売やっていたら日本だったら絶対に次の日にはつぶれていると思いますが、こっちではそんな商法でも物が売れて行くみたいでした。不思議です。
そして街ゆく、ベリーズ人は、非常に明るくイイ奴らが多いです。そして誰彼の例外なくボブマーリー大好き。例えば、道端でドレッドヘアの奴に会ったとき、
ベリーズ人「ハロー。ユーライクボブマーリー?」
ウメ「イエス。アイムラスタマン。アイフィールラスタマンバイブレーション。ジャーラスタファリ!!」
とか言っておくと、そいつとはその時から友達です。(^_^)ボブマーリー大好きなウメとKは、楽しくって仕方ありませんでした。ちなみに写真のバスも、車内でボブマーリーを流すボブバス。ふと気がついたら車内で何人かがステレオに合わせるように「NoWomanNoCry」を歌っていて、当然ウメもKも歌っていて、「みんなボブで心が通じているんだ!!」とウメは一人感動してしまったのでした。