「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記ペルー編2 2000.4.20(木) 荷物をまとめ宿を出る。2度目のクスコ。とても居やすい街クスコ。楽しいクスコ。いい人達がたくさんいるクスコ。クスコには、また来るような気がしてならない。 不思議な事に、いつもはばか高いオルメーニョと言う大手バス会社が、一番安くリマ行きのチケットを出していたので、夕方4時30分発のアレキパ経由リマ行きのバスに乗ることに。久しぶりの30時間近いバス旅の始まりである。 バスは、クスコ郊外へと軽快に走る。峠を越え、山を走り、どんどん進んでいく。辺りは、暗くなりつつある。いつしか道路は、山道に突入していた。かなりひどい道だった。絶え間なく振動が襲い、たまにすごい音と共にジャンピングする。その度に全身に衝撃が走る。乗り降りのためにバスが停まったときには、からだ中がジィィーーンとしびれる。 そんな悪路を走るうち足元から寒さが上がってきた。どこからともなく冷たい風が吹いてくる。眠れない私達。車窓を見ていたうめちんが、アッと叫んだ。何かと思って私も窓に顔を寄せるが真っ暗で何も見えない。ただ、冷たい風が頬に当たるばかり。向こうから揺れるライトと共に対向車がやってきた。すれ違う寸前、アッと声が出てしまった。ライトに照らされた、空には何かがちらついていた。そして、大地は、真っ白に変化していた。寒いはずだと思った。外は、雪が降るほどの標高でだいぶ冷え込んでいたのだ。 寒さと振動で眠れない私達をよそにバスは猛烈なスピードで悪路を走り抜けて行くのであった。 |
2000.4.19(水) |