「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記ペルー編2

2000.4.13(木)

 うつら、うつらしていると、足元に寝ていた少年が前の座席から私達を見ていた。はて?と目が会うと少年は、さっと頭を引っ込めた。なんだろうか?どうせ、いつものチノ見学だろうと思い目を閉じる。簡単に夢の世界に引きずり込まれた。フッと気がつくとクスコのバス停についていた。

 まだ、外は暗いので明るくなるまでバスで待機できるので、バスに甘える事に。うとうとしていると先ほど、私達を見ていた少年が、通路に立って私達の前の座席に置いてあった少年のmy毛布を手品師のように上端を持って自分を隠すように私達の横の席へサッと移動していた。はて?この少年は、何をやっているんだろうか?と思うぐらい不審な行動を取っていた。

 そんな光景を目の当たりにして初めて気がついた。手にしていた、ふわふわのアルパカ座布が姿を消していた。一体どこへ・・・横を見ると、先ほどの少年が、またもや不信な行動をしていた。母親らしきオバチャンが、自分の荷物を後部座席から前の座席の方へ移動していて、私達の横の席へ黒いビニールの手提げを置いて少年に見張ってるように頼んでまた、後部座席に荷物を持ちに行ってしまった。

 すると少年は、先ほどのmy毛布を両手で大きく包み込むように、まるで何かが落ちない様に大げさに持ち上げ、黒の手提げの上にかぶせ毛布で包み込むみ、毛布の端の方を一生懸命手提げの中に突っ込んでいた。しかも、自分の体を手提げにのしかけ毛布ごと袋を持って行くのかと思いきや、なにごとかが終わるとサッと毛布を剥ぎ取り、手提げだけを抱えてバスを降りて行った。その後も、荷物の移動をする少年。私と目が会うと、ふいっと目をそむける。

 ははぁー、座席の下を見ても、どこを見てもアルパカのふわふわ座布がない所を見ると、この少年だろうなぁと疑っちゃいけないが疑ってしまった。そして、バスを降りる時「なあ、少年!!」と肩を軽く叩くと一瞬ビクっとし、振り向きニコニコしていた。

 ぐっすり寝ていたうめちんにそのことを話すと、なくなった座布には、相当ガックリきていたようで、少年を脅すために全然認識がないのに「チャオ!!」と声を掛けていた。

 また、戻ってきてしまったクスコ。いつもの所に宿を取り、一眠り。そして、金太郎へ。ドアをくぐるとなぜかバイカーのヨギーが働いていた。なんでも、金ちゃんが、ビザ更新のためにリマに行っている間の仮店長を頼まれたのだそうだ。うん、なかなか似合ってるかな。運よく、クスコで会う約束をしていた友達もご飯を食べに来ていた。

 友達を引き連れ、久しぶりのクスコの町歩きをする。メルカドでフルーツジュースを飲み、カジノへチョコッと顔を出し、ぼろぼろになってしまったズボンの変わりを買いに行く。もちろん、インターネットにも。やっぱり、クスコの町は良いなァ、見知った顔もいっぱいいるしと再認識してしまった。夜景も綺麗だしね。

 
2000.4.12(水)