「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記ペルー編

2000.3.26(月)

 支度をととのえ、プーノへ。パチプロの旅人といっしょに夜行でプーノに向うことに。日本人レストラン「金太郎」で待ち合わせをして、ご飯を食べてから行こうと約束していたので荷物を担いで「金太郎」へ・・・でも、閉まっていた。

 そうか、今日は日曜日かぁ。しょうがないので金太郎の前で待つことに。しばらく、ボー−−−としていると、向こうから日本人らしき人が歩いてくる。そして、おもむろに金太郎の前で止まり、ドンドンドンと門を叩いた。「金ちゃーん。おーーい、起きてよぉ」そして、さらに叩く。ドンドンドン。そして「あれ、君達も金太郎に用があるの?」とドアを叩きの協力を求められる。3分位叩いていただろうか?中からガチャガチャ、ドン「ねーそっちから、下の方蹴ってくれるぅ」と女性の声がする。言われた通りに足でぼんぼんドアを蹴ると、主人が眠気眼でヌボ−と現われた。「ああ、いらしゃい」

 訳を話して私達も中に入れてもらう。先ほど現われた、日本人らしき人は、話を聞くだに、バイカーのヨギーというひとらしく、一連のドア開けの後にひょっこり現われたがたいのイイ男の人は、イトケンというらしかった。どちらもうめちんを知っていた。そして、うめちんも二人を知っていた。どうやら、日本のバイカー系の大きな集会で会ったことがあるみたいだ。こんなところで会うなんて・・・世界は、狭いなぁ。

 ヨギーさんとイトケンさんは、マチュピチュトレッキングへ出かけていった。そして、待たせてもらっているにもかかわらず、朝ご飯までご馳走になり、やってきたパチプロ旅人と共に酒飲み開始。プーノには本当に行けるんだろうかと不安になる。でも、行けなかったら明日にすればいいかなぁと半分ぐらい思っていた。

 飲んでしゃべって、食べて、NHK見て・・・どんどん時間が流れて行く。でも、今日はプーノに行くとなぜか心に残っていたので、だらだらとねている亭主を叩き起して、タクシーを捕まえバスターミナルへ。

 8時発の夜行は、満杯だった。通路にもたくさんの人が立っている。凸凹の道を走るたびに腰から振動が伝わってくる。そして、通路に立っている人達は、よろよろとよろけ、私によっかかってくる。体勢を立て直すのに一苦労のペルー人は、容赦無く人の体に触ってくる。そんなこんなで眠れやしない。窓側に座ったうめちんは、寒くて寒くて眠れないと言っている。

 真っ暗な車内。真っ暗な車窓。インディヘナが主人公のインディヘナ映画が流れるテレビだけが眩しく輝いていた。ふっと眠りにつくとテレビの光でフッと目覚める。そして、通路に立つペルー人の妨害に眠れぬ夜は、悶々と過ぎて行く。

 
2000.3.25(日)