「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記ペルー編

2000.3.5(日)

 明日の夜には日本から友達がやってくる。リマに急がねばならないと思い、何も食べず、出すものを全部出して下痢止めを飲み、リマ行きのバスに乗りこむ。バスは、砂漠の海岸沿いをものすごい勢いで走って行く。海が見え、陸側は、大きな土砂漠の山にぶち当たるまで砂漠が続く。何処までいても変わらない風景。体力が落ちているのか、こんな低地で風を受けるだけでつかれる。変わらない車窓を眺めるのもつかれてしまった。

 海岸地帯を抜けるとポツラポツラ家並みが見え始め、次第にごみごみした街中へバスは吸い込まれて行く。次第に車の量も増え、大きなビルが立ち並ぶ空間が現われる。排気ガスの臭いとさまざまなクラクション、人々の雑踏と喧騒。そしてどことなくヒッソリ闇が漂う路地が見え隠れする大都市が両手を広げて向えてくれた。

 リマはとても大きな都市だった。大まかに旧市街と新市街とに別れそれぞれの地区も大きい。交通手段は、バス、コレクティーボ、そしてタクシー。こんなに大きいのに便利な地下鉄がないのかと思った。旧市街と新市街、どちらに宿を取るか。新市街は高い宿しかないので迷わず旧市街に行くことにする。目をつけていた宿にタクシーで行ってもらうことにする。最初に声をかけたタクシーは、私達を見て迷わず法外な値段を吹っかけてきた。そしてその後ろでオコボレを待っていたタクシーは、人を見ないイイ運転手だったのでそちらに乗り込む。程なくホテルに到着。

 宿の大きな窓からは、サンフランシスコ教会やハトに豆をやる人々がよく見えた。椅子に座り風に当たりながらボーっと外を眺めると腹が空いてきた。街に出てみよう。

 ちょこっと歩いたら、すぐバテた。しかも、日曜日と言うことで何処もかしこも閉まっている。たまたま開いていたレストランでご飯を食べるが、1日半も食べなかった胃にそんなに入るはずもなく、逆に気分が悪くなってしまった。フラフラになりながら宿にたどり着きベットに倒れ込むとそのままデッド。その後の記憶損失・・・

 
2000.3.4(土)