「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記ニカラグア編

99.12.27(月)

 この島ともお別れの日がやってきた。今度こそ行きの船の教訓を忘れず、飛行機で帰ろうと、宿のおばちゃんに見送られながら朝早く空港に向った。宿を出ると、隣の家の前で亀肉の即売会をしていてやっぱり立ち止まったうめちん。写真を撮ったり、亀の頭を持ったり遊んでいる。買いたそうな顔までしていたが、宿のおばちゃんに「早く行きなさい!間に合わなくなるわよ。亀肉買ってったってもたないから」と考えを読まれ早く行け行けと手を振っている。うめちんの事をもう息子のように思っているかのようだった。

 チェックインを澄ませすぐ飛行機に乗りこむ。機体は20人位乗れる小型プロペラ機で調子よく出発。なかなかゆれもなく、青い海を眺め、飛行機の陰が見えると大はしゃぎ、快適なフライトだったが・・・やがて、うめちんにしがみつきここでお別れだねなんて言葉まで出てくるほど大きく揺れ、心がヒヤッとするほど腰が浮いた。そんなこんなが結構あったが無事マナグアに到着。いっしょに乗ったファミリーは、少し酔って私は、地に足がついてよかったとホッと心を撫で下ろした。

 コスタリカへ向うべく、空港でタクシーを捕まえ、TICAバスのオフィスに向う。着いてみると、たくさんの人がオフィスのドアからあふれていた。そういえば、29日まで予約がいっぱいだったってコーン島で会った旅人が言ってたなと思いつつ列に並んで見た。結果、1時間待ったが乗れなく「もう、TICAバスはつかわん」と言ってオフィスを出てきてしまった。

 途方にくれた二人。どうしよう?と考えた挙句、やっぱり私達にはローカルバスが一番!最近、贅沢になってるよ私達。と言うことで、初心に返ってローカルバス乗り場へ市バスで向う。今日は、だいぶ時間がお昼を廻っていたので国境の町の1つ手前のリバスまで行こうとリバス行きのおんぼろバスに乗りこむが、これまたとても混んでいた。年末なので移動する人が多いのだろうと思われた。手に手に大きな旅行かばんを引っさげバスに乗りこんでくる。

 満杯のバスは、軽快に走って行く。と言うかすっ飛ばすって感じがする。途中、このバスに乗りたいと手を上げて合図する人が数人いたが運転手も手を振り返し、クラクションを数回鳴らして、はいさようならとスピードは一向に緩まない。予定より早くリバスに到着、このままコスタリカに入れるんじゃないか?と思ったが、リバスで一泊して明日朝早くコスタリカに行くことにする。

 リバスの村は、のんびりとしていた。心地よい風が吹き、夕暮れの公園ではそよぐ椰子の木の下で子供達が遊んでいた。石畳の道路を馬車タクシーがゆっくり走り去り、店先で老人が居眠りをする。そんな光景が目に飛び込む。なかなか落ち着けるところだと思った。

 なんだか、リトルコーン島に行った次ぎの日以来、喉が痛くてたまらない。咳と痰が多くなったような感じがする。今日は、だいぶ移動したし、喉も痛いし疲れた・・・早く寝よう。

 
99.12.26(日)