「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記インド編

2001.5.10(木)

 最近、インド北部のマナリに行く計画が進んでいた。うめちんの両親が「ヒマラヤのあたりをトレッキングしたい」と言うメールが入ったからだ。本当に来るのかな?と思いながら「お父さん達が来る時期は、ネパール雨季になっちゃって山とか、かすんで見えないよ」そんな返信をすると「どこかいいところはないか?」と言うのでインドヒマラヤを進めてみた。数日後、インド行きの航空券を買ったと言うメールがあった。本当に来るんだ・・・

 そう言うことなら、こちらものんびりはしていられなかった。お父さんとお母さんをインドの毒牙にさらさせちゃいけない。列車は好いとして、おんぼろバスや小汚いホテルに泊めさせる訳にはいかないと思って、あちこち駆けずり回った。まず、デリーからマナリ近郊の町クルまでの飛行機の予約を取った。しかし、ハイシーズンのために行きの2席しか取れず、とりあえず両親の分と2枚のチケットを手にした。キャンセル待ちをしながら、マナリのホテルをインターネットで予約した。これは、無事に取れたので問題なし。

 飛行機の予約はキャンセル待ちのまま動かなかった。これは、あきらめた方がよさそうだと判断したうめちんは、バラナシ駅へ列車の予約に向かった。無事に列車の予約は取れたようだった。

 ふと、ガイドブックを読んでみると「クル行きの飛行機は、天候によっては突然飛ばない可能性があるので、事前に確認が必要」とあった。ちょっと待てよ、もし、お父さん達だけ飛行機乗せて、飛ばなかったらどうする?いっしょに列車で行った方がいいんじゃない?その方がいいと思ったので飛行機の予約をキャンセルして、チケットのリファンド(払い戻し)を行うことにした。列車の予約は削除も追加も何事もなくすんなり終わった。

 飛行機のチケットを頼んだ旅行会社に行って、リファンドを申し出た。すると「今、ボスがいないから、また後にしてくれ」と言った。暑い中、また来るのは面倒くさかった。「俺がインデアン・エアラインのオフィスに直接行っても出来る?」そう言うと「出来るよ」と簡単に言った。熱風吹きすさぶバラナシの街中をうめちんを乗せたリクシャが走る。インデアンエアラインのオフィスでリファンドをしたいと言うと「このチケットを買ったところでないと・・・」おかしな事に大元の会社のはずなのに出来ないらしかった。詳しい説明を求めると、どうやらこのチケットを売った旅行会社にすでに数%のマージンが入っているためだと言う。そんなの客には関係ない。正規のチケットなんだからそんなことかんけいないだろう。そう言っては見たが、だめだった。仕方なく、熱風の中、旅行会社に戻る。

 「なんだよ、インデアンエアラインのオフィスで、リファンドできなかったぞ」そう言うと「明日、ボスが来るから、そのときにしてくれ」何かすっとぼけるような顔をしてそう言った。

 本当にリファンド出来るんだろうか?少し不安になった。

2001.5.9(水)