「天竺」目指して夫婦モバイル放浪 |
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k日記インド編 2001.4.25(水) 柏木さんは、ボンベイに帰っていった。いつもの生活に戻った。なにか虚しくなった。ここで一体、何をしてるのだろうか? 答えは出なかった。日本に帰りたいと思った。旅ではなくなってしまった旅に終わりを告げたかった。それは、私だけかもしれない。うめちんは、まだ、旅を続けたいと思っているのかもしれない。だらだらとした生活が嫌になった。こんなことを言う私は、わがままか? 短期で来ている旅人がうらやましくなった。彼らは、旅をしている。旅を満喫している。そんなことを言う私は贅沢か? 今と同じ生活をするなら日本がいいと思った。私は、旅人にはなりきれない人なのかもしれない。 「日本に帰りたい」とうめちんに一言いえば、それで済むのだろう。でも、そんなことを言ったら彼は悩むだろう。彼の自由を奪うことになるか? じゃあ、私の自由は? そんな自問自答を頭の中で繰り返す。心に余裕がなく、いろいろな意味で限界のような気がした。イライラしている自分がいた。こんな生活は、体に悪いと思った。実際、インドに来てから体調の良かった日は数えるほどしかない。生活のリズムがだらけると精神も病んでくる。体調が悪くなれば、だらける。悪循環・・・そんなことも嫌だった。 夫婦いっしょにいれば、どちらかが妥協するのは仕方のないことだと思っていた。でも、それは、どちらかが妥協して無理に同じ道を歩むのじゃなくて、各々が足りないところを助け合って自分の道を歩むものだと思った。すべてをいっしょにすることはないのだと思った。早く日本に帰りたかった。 |
2001.4.24(火) |