「天竺」目指して夫婦モバイル放浪

 
 

 

k日記インド編

2001.4.18(水)

 「冷やし中華が食べたいなぁ」と思って買い物に出た。卵と野菜、それに胡麻をを買った。さて、麺はどうするか? 以前、スパゲッティ麺を使って具合がよかったので、そのつもりでいた私。ベンガリートラ通りに売ってるのを知っていたのでその店を目指して歩っていた。が、むなしくもその店は、閉まっていた。そこにしばらくたたずんでしまった。気がつけば、そんなことはお構いなしにどんどんベンガリートラを歩っていってしまううめちんを追いかける。そして、一軒の店に吸われていってしまった。私も吸われてその店に入ると、うめちんが箱に入った中華麺、片手に「これでどう?」とにこにこしていた。いかにもあやしそうな中華麺。「スペシャルインファインフード」とあり、なぜか「ウィズ、マサラ」と書いてある。中を見るとそうめんのような色、形をしていた。量が多いが、後でそうめんにでもすればいいかぁ・・・そう思って、購入。早速、宿に帰って茹でてみた。

 「むむむ・・・なんか臭くない?」うめちんが顔をしかめている。どれどれとにおいを嗅いでみると、なんともいえない吸えた臭いがする。これで冷やし中華はちょっときついかなぁ・・・そう思ったが、漕ぎ出した船は止められない。散々、洗って、多少マシになったので、冷やし中華にしては見たものの、やっぱり臭いが鼻につく。これじゃ、そうめんは無理ね・・・

 「インドの米も麺もどうして臭いの?」後で久美子さんに聞いてみた。どうやら、インド人は、炊くと増える、臭い米、すなわち古い米の方が好きなのだそうだ。彼らは、マサラやカレーなどの匂いが強いもので米を食べるのであんまり気にならないのかもしれない。炊くと増えると言う方が重要なのだろう。だから、インドの米は古く臭いものが高く、新米で臭いのない物が安いのだそうだ。では、麺は?彼らはものすごい濃い味付けのチョウメンを食べているので臭いなど分からないのだろうし、もともとこの臭いで食べてきたんだからそれがうまいと思っているに違いない。一番高い米がうまいに決まっていると思っていた私達にはショッキングな話だった。店に並ぶ白い米が安く、どう見ても古米の茶色い米が高いのだ?そんな疑問が一気に解決した。これからは一番安い米を買おう。そう、心に誓った。

2001.4.17(火)