k日記インド編

2001.4.8(日)

　先日まで女子高生だった女の子が、久美子ハウスに滞在していた。今日、デリーに向かってその足で日本に帰ると言う。「航空券の日付けの変更が出来るなら、ここにもっと居たいんだけどなぁ」彼女のチケットは、45日FIXの日付け変更も払い戻しも出来ないチケットだった。久美子ハウスを出る間際、思わぬ人から悪魔のささやきが・・・

　「片道チケット捨てちゃえば、親には『チケット無くしちゃったから帰れない。カード使うよ』と一言電話してしまえば？」
　「え？」
　 「それで、警察に行ってチケットを盗られた証明をもらえばいいんだよ」
「それだけじゃ、疑われる。パスポートと現金も盗られたことにする。これ一番確実のこと。あなた、帰らないでください。あなたが帰ったら私、寂しいじゃないか。帰らないでずっとここに居てください」

　冗談か？本気か？寂しそうな顔で彼女を見送っていた。